Gemini
公開 2025.06.05

Gemini アプリの新機能 「Canvas」 で作業効率アップ! 機能概要と使い方を解説

Gemini アプリにクリエイティビティと生産性を飛躍的に向上させる新機能 「Canvas」 が加わりました。

Canvas は、 Gemini が生成した内容をリアルタイムで直接編集・調整できるインタラクティブなスペースで、 AI と快適に共同者業を行うことができるツールです。この記事では、 Canvas でできることや基本的な使い方を紹介します。

Gemini アプリの Canvas 機能とは?

Canvas は、 Gemini アプリの画面上で開くことができるビジュアルインターフェースパネルです。

パネル上ではテキストやコードの作成、編集、プレビュー、エクスポートまでを行うことが可能です。

Canvas が使えるユーザー

Canvas は無料版を含むすべての Google ユーザーが利用可能です。

Canvas でできること

Canvas では、具体的には以下のような作業が可能です。

  • 文書やコードの作成と編集
    Canvas エリアでプロンプトを入力して、文書やコードを直接作成できます。
    生成されたテキストやコードは Canvas 上でリアルタイムに編集できます。変更は自動的に保存されます。
  • AI による編集支援
    編集したい箇所を選択し、 Gemini に指示して部分的に編集をリクエストできます。
    クイック編集機能として、文章の「長さを変更」(非常に短め、短めなど)や 「トーンを変更」 (カジュアル、フォーマルなど)を簡単に調整できます。
  • テキストの書式設定
    太字、斜体、箇条書き、番号付きリストの作成ができます。見出しスタイルの調整も可能です。
  • コードの確認とプレビュー
    HTML や React などのウェブアプリのコードを生成し、その場でプレビュー表示してデザインや動作を確認できます。プレビュー画面でエラーやログ(コンソール)を確認することもできます。

Canvas を使うには

Canvas を使うには、 Gemini を開いてプロンプトを入力するテキストボックスの中の 「Canvas」 をクリックすることで利用できます。詳しい使い方は次で説明します。

Canvas を使ってみよう

Canvas の実際の使い方を説明していきます。

文書の作成と編集

Canvas は、ブログ記事、レポート、企画書、メールの下書き、スピーチ原稿など、様々な種類の文書作成を効率的にサポートします。

  1. まず、 Gemini にプロンプトを入力して文書の原案を生成させます。今回は例として「特別列車で楽しむサマーアフタヌーンティーのプレスリリースを作成してください」というプロンプトを入力します。
  2. プロンプトを入れるテキストボックスの中にある 「Canvas」 をクリックします。
  3. 生成されたテキストは Canvas パネルにプレビューが表示され、これを直接編集することができます。誤字脱字の修正や表現の変更など、手作業での加筆・修正が可能です。さらに書式の設定をおこうなうことも可能です。
    また、右側にあるボタンで長さの変更やトーンの変更、編集の提案の指示を出すこともできます。
  4. 内容が確定したら、右上の 「Google ドキュメントにエクスポート」をクリックすると書式を保持したまま Google ドキュメントに書き出されます。

コードの作成と編集

Gemini アプリの Canvas 機能は、コードの作成や編集、さらにはリアルタイムでプレビュー表示することが可能です。この機能はソフトウェア開発やウェブサイト制作を強力にサポートします。

  1. Gemini のテキストボックスに、作成したいコードに関するプロンプト(指示)を入力します。例えば、
    • 「HTML と React でウェブアプリのプロトタイプを作成してください」
    • 「ウェブサイトをスクレイピングして各ページのURLをリストで出す Python コードを生成してください。 Colab で利用します。」
    • 「見出し、段落、リストを含む HTML のテンプレートコードを Gemini Canvas で作成してください。」

    といった具体的な指示を入力します。

    今回は、「見出し、段落、リストを含む HTML のテンプレートコードを Gemini Canvas で作成してください。」というプロンプトをテキストボックスに入力します。

  2. プロンプトを入れるテキストボックスの中にある 「Canvas」 をクリックします。
  3. 生成されたコードは Canvas パネルに表示され、これを直接編集することができます。

    また、コードとプレビューを切り替えることができるので、コードが正確かどうかプレビューを見ながらリアルタイムで確認ができます。この機能によってコードの見た目や実際の動作を即座に確認できるため、開発初期段階での試行錯誤やデザイン調整を効率的に行えます。

    ヒント

    Canvas で Python 用コードを生成した場合、作成した Python コードは、 Google が提供する Python 実行環境である Google Colab に直接エクスポートできます。

ちょっとしたゲームも作成可能

Canvas 機能は、簡易的なゲームを作成することも可能です。テトリスのようなパズルゲームなども、 Canvas 上でコードを生成しプレビューで確認ができます。

<プロンプトの例>
Canvas を使ってテトリスのようなゲームを作ってください。

このようにコードが表示されました。このコードを HTML ファイルにコピーして、ブラウザで開くと、ゲームがプレイできます。

まとめ

Gemini アプリに搭載された Canvas は、 AI との共同作業を新たなレベルに引き上げる画期的なツールです。文書作成や、コーディング、プログラミングなどの業務を担っている方は Canvas を活用して業務の質と効率を向上させましょう。

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