Google Workspace アップデート情報
公開 2024.02.29

【2024年1月版】 Google Workspace 注目アップデート情報

Google Workspace の注目アップデート情報をまとめてご紹介します。

※記事の情報は2024年1月現在のものになります。

Google ドライブが新たにホーム画面のビューをリリース

Google ドライブでは、ファイルとフォルダをより効果的に探しせるよう、新たにホーム画面のビューをリリースしました。

この機能は機械学習アルゴリズムによってファイルとフォルダの提案がパーソナライズされていて、最近使用、共有、編集したファイルまたは、フォルダ、カレンダー上にある今後のイベントに添付されたドキュメントなど、必要なアイテムが簡単に見つけだすことが可能です。

さらに、フィルタチップにより検索を絞り込み、ドライブ内ですばやく関連ファイルを探すことができるため、種類、ユーザー、変更日、場所により候補となるファイルを効率的に見つけ出せます。

また、保留中のアクセス権リクエスト、最近のコメント、ファイルの承認をすべて表示し、最近のアクティビティの確認や対応が 1 か所で簡単にできるようになりました。

ホーム画面は Google Workspace のすべてのユーザーと個人の Google アカウントを持つユーザーが対象ですが、ドライブのアクティビティのビューは、有料の Google Workspace をご利用のユーザーのみが対象となります。

Google ドライブに新しいホームページを導入

Google Chat のモバイル版がさらに使いやすく

Google Chat のモバイル版(Android デバイスおよび iOS デバイス)で新しい機能に簡単にアクセスできるようになりました。

  • ホーム画面
    すべての会話が表示されるビュー。フィルタを使えば未読のメッセージのみを表示することもできます。
  • ダイレクトメッセージ画面
    1 対 1 のメッセージおよびグループ メッセージがコンパクトに一覧で表示されます。固定された会話は一番上に表示されます。
  • スペース画面
    すべてのスペースがコンパクトに一覧で表示されます。固定された会話は一番上に表示されます。
  • 名前リンク画面
    自分がメンションされた会話とスペースから簡単にメッセージを見つけられます。

この機能は、 Google Workspace をご利用のすべてのユーザーと、個人の Google アカウントをお持ちのユーザーが対象です。

Google Chat の新しいモバイル エクスペリエンス

Google Chat の検索結果ページの使い勝手が向上

ウェブ版 Google Chat は、2023年12月の一連のアップデートにより検索機能の使い勝手が向上されました。

主なアップデートの内容は以下のとおり。

ウェブ版 Google Chat の検索語句の提案機能を強化
過去の検索アクティビティに基づき検索語句の候補が関連性の高い順に表示されるようになりました。先頭の候補は検索ボックス内にも表示され、 Tab キーを押すと自動的にその候補が入力されます。

Google Chat の検索結果ページが刷新
ユーザーが Chat 内で検索を行った際に適切なメッセージやファイル、スペースをより効率よく見つけられるようになりました。
各検索結果が線で区切られ、一致するキーワードが検索結果上にハイライト表示されるようになり、以前よりもブラウジングがしやすくなります。

Google Chat の検索結果ページがさらに強化
検索結果の簡易表示が利用できるようになりました。この表示では、検索語句と最も近いメッセージの関連部分のみが表示され、 [さらに表示] を選択することで、会話を開くことなくそのままメッセージ全体を表示できます。

この機能は、 Google Workspace をご利用のすべてのユーザーと、個人の Google アカウントをお持ちのユーザーが対象となります。

Google スライドにスライド録画機能が追加

Google スライドは、新たにスライド録画機能が追加されました。
この機能を使用すると、スライドを使用したプレゼンテーションを簡単に録画、共有できます。共有されたユーザーは、いつでもプレゼンテーションを視聴できます。

この機能は、2024年1月以降に順次公開予定です。

対象のユーザー
  • Google Workspace Business Standard
  • Business Plus
  • Enterprise Starter
  • Enterprise Essentials
  • Enterprise Essentials Plus
  • Enterprise Standard
  • Enterprise Plus
  • Education Plus

Google スライドで共有可能な動画プレゼンテーションを作成する

【その他のアップデート情報】 Google Chat

Google Chat で通知をミュートして会話を管理できるように
Google Chat は、ミュートおよびミュート解除のオプションを新たに追加しました。
会話をミュートするとプッシュ通知は送信されず、ホームにも表示されません。また、ミュートした会話はセクションの一番下に移動するため、視覚的にも優先度を下げられます。

Google Chat のメッセージのふきだし表示機能を iOS デバイスにも拡張
すでにウェブ版および Android 版の Google Chat で導入されているメッセージのふきだし表示機能が、 iOS デバイスでも利用可能になりました。

Google Chat におけるデータ損失防止(DLP)ルールのカスタム通知の一般提供を開始
Google Chat のメッセージがデータ損失防止(DLP)ルールによってブロックまたは傍受された場合、カスタム通知を表示させる管理者機能がウェブおよびモバイルで一般提供が開始されました。

【その他のアップデート情報】 Google Meet

Google Meet のジェスチャー検出で挙手が可能に
ジェスチャー検出機能により、挙手アイコンをしなくても実際に手を挙げると Google Meet に挙手として認識されるようになりました。

【その他のアップデート情報】 Google Meet機器・アドオン

Google Meet ハードウェアのトラブルシューティングに役立つデータがさらに充実
Google Meet ハードウェア デバイスの管理機能にいくつかの改良が加えられ、デバイスがオフライン、マイクがない、スピーカーがない、カメラがないといった問題が管理コンソールに表示されるようになりました。

Google Meet Series One 会議室キットで追尾フレーミングを実現する Huddly カメラ
Google Meet 会議室キット Huddly で追尾フレーミング機能をご利用いただけるようになりました。Huddly フレーミングを使用すると、会議室にいる参加者がどの位置にいても常に画面に収まるようになるため、会議の他の参加者の目に触れやすくなり、より充実した会議が実現します。

Meet アドオン SDK がデベロッパー プレビューで利用可能に
Google Meet の Web アドオン SDK がデベロッパー プレビュー プログラムを通じて利用が可能になりました。Google Meet アドオン SDK を使用すると、ユーザーは Meet を離れることなく、アプリ内で検索、共有、コラボレーションできるアドオンとしてアプリを Google Meet に埋め込むことができます。

【その他のアップデート情報】 Google アカウント

名前の読み方を録音して Google Workspace サービス全体で共有する
Google アカウントの設定で自分の名前の読み方を録音して、他のユーザーと共有できるようになりました。録音した名前の読み方は、 Gmail や Google ドキュメントなど、さまざまな Google Workspace ツールのプロフィール カードで再生できます。

【その他のアップデート情報】 Google Workspace Individual

Google Workspace Individual 登録ユーザーに対して電子署名の一般提供を開始
すべての Workspace Individual 登録ユーザーを対象に、Google ドキュメントおよび Google ドライブ向け電子署名の一般提供を開始しました。
電子署名は Google ドキュメントに直接組み込まれているため、署名のリクエスト、顧客あるいはベンダーとの契約書、関係者による署名などの管理が容易になります。

【その他のアップデート情報】 スプレッドシート

Google スプレッドシートのデータ自動入力機能がさらに進化
Duet AI for Google Workspace Enterprise アドオンの利用で、Google スプレッドシートで拡張版スマートフィル機能を利用できるようになりました。各セルの内容に関連性があるかどうかを AI を使って判断し、関連性がある場合はその状況に沿って残りの入力内容を提案します。提案された内容にユーザーがクリックで同意すると、それらの内容が自動的にスプレッドシートに入力されます。

【その他のアップデート情報】 ドライブ

Android および iOS デバイスの Google ドライブ スキャナに関する最新情報
Android 版 Google ドライブ アプリで、スキャンしたドキュメントに機械学習に基づく関連タイトルをつけられる機能が追加されました。
また、iOS デバイスでも Google ドライブのスキャナ機能とタイトルの提案機能が利用可能となりました。

【その他のアップデート情報】 フォーム

Google フォームで、回答できるユーザーをより細かく制御するオプションのベータ版を実装
Google フォーム作成者が共有設定を使ってフォームに回答できるユーザーをより細かく制御できるようになりました。フォーム作成者はフォームに回答できるユーザーを特定のユーザー、グループ、対象グループに限定することができます。なお、この機能はベータ版になります。

【その他のアップデート情報】 Classroom

Google Classroom が SIS パートナーからの名簿のインポートに対応
外部アプリ OneRoster を使用して、生徒情報システム(SIS)から Google Classroom に生徒を簡単にインポートできるようになりました。

Google Classroom で課題を免除する
教師が課題や授業での評価をより柔軟に行えるよう、特定の生徒の課題に対して、0~100 の点数を付けるのではなく、[免除] とマークすることができるようになりました。

【その他のアップデート情報】 セキュリティと管理

iOS デバイスの管理に関するアップデート:ユーザー登録がサポートされるようになり、Apple Volume Purchase Program を使用してアプリの購入と配布が可能に
iOS デバイスのモバイル デバイス登録オプションに、ユーザー登録が加わりました。ユーザー登録により iOS デバイス上の仕事用データと個人データを分離できるようにります。管理者はデバイス上の Workspace のデータ(仕事用のデータ)を管理する一方で、ユーザーは個人データのプライバシーを確保することができます。

Google Vault で Google カレンダーがサポートされるように
Google Vault で Google カレンダーがサポートが開始されました。
このことにより、予定の検索結果を絞り込んでプレビューをしたり、特定の日の予定を探してエクスポートするといったことができるようになりました。

管理対象 iOS デバイスでのポリシー違反を解決するための猶予期間を変更
管理対象外のアプリを管理対象アプリにするよう管理者がポリシーに変更を加えると、ポリシー違反が検出された際にユーザーが変更に対処できるよう、24 時間の猶予期間が設けらました。猶予期間を過ぎると、ユーザーは Google Workspace アカウントにアクセスできなくなります。

スニペットをオンにしてデータ損失防止(DLP)ルールへの違反に関する補足情報を確認
管理者は、データ損失防止(DLP)ルール 「機密性の高いコンテンツのスニペット」 を確認できるようになりました。この機能はドライブ、 Chat、 Chrome での DLP イベントに適用されます。
オンにした場合、 DLP 違反を引き起こした一致コンテンツがスニペットによってセキュリティ調査ツールに記録されます。

新規のメール、予定、ファイルにデフォルトでクライアントサイド暗号化を設定する
管理者は、クライアントサイド暗号化(CSE)をデフォルトとして設定できるようになりました。対象項目は新規作成した Gmail 、 Google ドキュメント、スプレッドシート、スライドのファイル。新しく Google ドライブにアップロードしたファイルです。

Google Vault の管理者が、ハイパーリンクされた Google ドライブのコンテンツを Gmail メッセージからエクスポートできるように
Gmail のメッセージ内でハイパーリンクされたドライブのファイルを、管理者が Google Vault へ直接エクスポートできるようになりました。

Google Vault の監査ログが他の Workspace の監査ログと同じようにアクセス可能に
Google Vault の監査ログ機能が改善され、管理者は管理コンソールで Vault の監査ログを表示できるようになります。

Chronicle を使用して Google Workspace データのインサイダー リスクをモニタリングする
管理者は、 Google Workspace データを Chronicle(Google のクラウドネイティブなセキュリティ オペレーション プラットフォーム)によってシームレスに統合し、リスクのあるアクティビティや脅威を迅速に発見して調査や対応が行えるようになりました。

【その他のアップデート情報】 開発者向け

Calendar API を使用して不在やサイレント モードの予定も読み書き可能に
Calendar API 機能の拡張により、勤務場所のデータに加えて、不在やサイレント モードのデータも読み書きできるようになりました。開発者は API を使用してこのような情報を読み書きし、ユーザーの空き情報を外部システムと同期できます。

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