Gemini
公開 2024.12.10

【日本語対応!】 Gemini のサイドパネル機能の使い方とメリットを解説

Gemini for Google Workspace で提供される Gemini のサイドパネル機能を利用すればメールの要約、ドキュメント作成、データ分析など、様々な作業をシームレスに行うことが可能になります。

この記事では Gemini のサイドパネルの使い方や活用例をご紹介します。

Gemini のサイドパネルとは?

Gemini サイドパネルは、 Gmail 、ドキュメント、スプレッドシート、スライドなどのアプリに表示される、 Gemini を利用するためのインターフェースです。

サイドパネルを利用することで、アプリを切り替えることなく、 Gemini と対話しながら様々なタスクを効率的に進めることができます。

注:スライドは今後順次日本語対応となる予定です。

Gemini のサイドパネルが使えるユーザー

2024年11月現在、 Gemini for Google Workspace のうち、 Gemini Business、 Gemini Enterprise、 Gemini Education、および Gemini Education Premium アドオンのユーザーは Gemini のサイドパネルの利用が可能です。

また、利用可能な言語は英語、日本語、ドイツ語、イタリア語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、フランス語 となっています。

Gemini のサイドパネルの利用を始めるには

もしサイドパネルが表示されるにも関わらず利用できない場合は下記の手順で設定を行ってください。

  1. Gmail の設定 (右上の歯車マーク) > 全般 を開きます。
  2. 「他の Google サービスのスマート機能とパーソナライズ」 までスクロールして 「他の Google サービスのスマート機能とパーソナライズをオンにする」 にチェックを入れ、さらに一番下までスクロールして 「変更を保存」 をクリックします。

    これでサイドパネルが利用可能になりました。もしこの作業を行なってもサイドパネルが利用できない場合は管理者にお問い合わせください。

Gemini のサイドパネルの使い方

Gemini Business、 Gemini Enterprise、 Gemini Education、および Gemini Education Premium アドオンのユーザーは、 Gmail、ドキュメント、スプレッドシート、スライドの右上に Gemini のアイコンが表示されています。まずはここをクリックしてください。

ブラウザの右側にサイドパネルが表示されました。ウインドウにプロンプトを入れて Gemini を利用してみましょう。どのようなプロンプトを入れるかは、このあと紹介します。

サイドパネル生成された回答は、下部に表示されるアイコンをクリックすると本文に挿入したり、コピーすることもできます。

※この画面は、スプレッドシートのものになります。

Gemini のサイドパネルを使うメリット

Gemini のサイドパネルを使うことで、次のようなメリットがあります。

  1. 作業効率の向上
    サイドパネルからページを切り替えることなく直接 Gemini にアクセスできるので、作業に集中できます。
  2. 指示がスムーズ
    Gemini のサイドパネルは作業中のアプリの情報に紐づいた情報を利用できるので、プロンプトに詳細を打ち込む必要はありません。
  3. 的確な回答を得ることができる
    Gemini のサイドパネルは作業中のアプリ内の中の情報をベースに回答を提供するので、的確にコンテンツの要約、分析、生成を行うことができます。

【活用例】 Gemini のサイドパネルでできること

それぞれのアプリ別に、 Gmail のサイドパネルでできることを説明します。

Gmail のGemini のサイドパネルでできること

◆ メールの要約

長いメールやスレッドを要約して、重要な情報を素早く把握できます。

<プロンプトの例>
このメールのスレッドを要約して

◆ 返信の提案

受信メールの内容に基づいて、適切な返信文を提案してくれます。また、返信の言語は英語などを指定することも可能です。

<プロンプトの例>
このメールの返信を英語で書いて

◆ アクションアイテムの抽出

メールから自分が行うべきタスクを抽出します。

<プロンプトの例>
アクションアイテムは?

◆ メールの内容のチェック

メールの内容に問題ないか Gemini がチェックします。

<プロンプトの例>
このメールの内容に問題がないかチェックして

ドキュメントのサイドパネルでできること

◆ 文章作成

文章をドキュメント上に作成できます。

<プロンプトの例>
〇〇をテーマにした記事を1,500文字で作成して

◆ 校正や編集

作成した文章の構成や編集を行うことが可能です。

<プロンプトの例>
この文章を校正して

◆ 翻訳

ドキュメントを他の言語に翻訳できます。

<プロンプトの例>
この文章を英語に翻訳して

◆ 要約

長いドキュメントを要約できます。

<プロンプトの例>
この文章を500文字程度に要約して

◆ 箇条書き作成

文章を箇条書きに変換したり、箇条書きから文章を作成したりできます。

<プロンプトの例>
この文章を箇条書きにまとめて

◆ 書式設定

見出しやリストなどを、ドキュメントの体裁を整えられます。

<プロンプトの例>
この文章に見出しとリードをつけて

スプレッドシートのサイドパネルでできること

◆ データ分析

データの傾向やインサイトを分析できます。

<プロンプトの例>
G列のデータの平均値と標準偏差を計算して
H列のデータのヒストグラムを作成して
I列とJ列の相関関係を分析して

◆ グラフや表の作成

グラフや表を作成できます。

<プロンプトの例>
K列のデータの円グラフを作成して
L列とM列のデータの散布図を作成して
N列のデータの折れ線グラフを作成して

◆ 数式生成

自然言語で指示するだけで、複雑な数式を生成できます。

<プロンプトの例>
D1セルの値をE1セルの値で割る数式を作成して
A1セルの値が10より大きい場合に ‘合格’ 、そうでない場合に ‘不合格’ と表示する数式を作成して
A1セルからA10セルまでの値の平均値を求める数式を作成して

◆ データ入力

データの入力や整理を支援してくれます。

<プロンプトの例>
B列に ‘合計’ という名前の列を追加して
C列の値をD列にコピーして
E列の重複する値を削除して

◆ 質問応答

データに関する質問をすると、AI が回答を導き出してくれます。

<プロンプトの例>
このスプレッドシートの内容を要約して
このスプレッドシートから得られる洞察を教えて
このスプレッドシートのデータに基づいて、今後の売上予測を作成して

◆ 差分を調べる

アップデートされた場所をまとめることができます。

<プロンプトの例>
このシートで本日更新された箇所をまとめて

ドライブのサイドパネルでできること

◆ ファイル検索や整理

自然言語でファイルを検索できます。

<プロンプトの例>
2023年12月に作成されたファイルをすべて表示して
請求書に関連するドキュメントを表示して

◆ ファイル要約

ファイルの内容を要約して、中身を素早く確認できます。

<プロンプトの例>
(ファイルを選択の上) このファイルの内容を要約して

◆ 関連ファイルの提案

作業中のファイルに関連するファイルを提案してくれます。

<プロンプトの例>
還元祭キャンペーンに関する資料を表示して

スライドのサイドパネルでできること (2024年11月現在日本語未対応)

スライドは今後順次日本語に対応される予定となっております。対応開始後はこのようなことができる見込みです。

◆ スライドの作成

AIを活用したスライドを作成できます。

<プロンプトの例>
10枚のスライドで構成された、ビジネス向けのプレゼンテーションを作成して

◆ 画像生成

スライドに合った画像を生成したり、既存の画像を編集したりできます。

<プロンプトの例>
3枚目のスライドに、笑顔のビジネスマンの画像を生成して

◆ デザインやテーマの変更

スライドの見た目を変更できます。

<プロンプトの例>
6枚目のスライドの背景色を青に変更して
このプレゼンテーションのテーマを ‘ビジネス’ に変更して

まとめ

Gemini のサイドパネルは、さまざまな業務を効率化する強力なツールとなります。ぜひ、この記事を参考にご自身の業務に合う Gemini のサイドパネルを見つけてください。

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