株式会社UNICONホールディングス
- 業種
- 建設業
- 利用規模
- 301人〜1000人
- 導入内容
- rakumo ワークフロー / rakumo ボード / rakumo コンタクト / rakumo カレンダー
地域連合型ゼネコンが Google Workspace と rakumo で基盤刷新。グループの壁を超え、意思決定のスピードを加速
課題
- 各社で異なるグループウェアを使用し、グループ全体の業務フローや管理体制が不統一だった
- グループウェアごとに機能差があり、情報連携やグループ間の予定調整が困難だった
- 今後のグループ拡大も見据え、グループ標準のグループウェア導入が必要だった
決め手
- Google Workspace の弱点を補完し、利便性と管理効率を最大化するアドオン機能
- 紙を電子化し承認フローをオンライン化することで承認ルールを統一するワークフロー
- 必要な機能を網羅し、個別採用よりもリーズナブルに導入可能なパッケージ
導入効果
- 「企業集団制度」の強みを活かす、グループ一体のIT運用基盤を構築
- 証跡管理と重要情報の共有で、IPO対応のみならずIPO後も見据えたガバナンス体制を確立
- モバイル申請・承認の実現で、グループ全体の意思決定を大幅に迅速化
- 掲示板と組織の可視化により、グループ各社の交流を劇的に活性化
- 設備予約や組織階層に基づく表示を実現し、予定の管理効率が向上
複数の地場ゼネコンが事業連携して構築した「地域連合型ゼネコン」の持株会社として2019年4月9日に設立された株式会社UNICONホールディングスは、グループ各社が新たに活用するグループウェアとして Google Workspace を導入。併せて利便性と管理効率を最大化するため rakumo サービスを採用しました。rakumo のワークフロー、カレンダー、ボードなどを活用することで、IPOに対応した内部統制の構築・運用や、予約・ルールの管理、組織階層に基づくユーザー表示、情報発信と共有などを実現。これにより業務遂行と意思決定のスピードが加速し、グループ内の連携強化にも貢献していると高く評価しています。
ホールディングス化に伴い各社各様で統一困難なグループウェアを全て廃止
貴社の企業概要をご紹介ください。
株式会社UNICONホールディングス 取締役(管理部門管掌) 湯田 高弘 様(以下、湯田様) :
当社グループは、南東北地域で長い歴史を持つ複数の地場ゼネコンが自治体のエリアを超えて資本的に結び付き、地方建設業界の課題解決を目的に事業連携体制を構築した「地域連合型ゼネコン」です。つながりを意味する「United」と建設業を意味する「Constructor」を掛け合わせた「UNICON」が社名の由来です。
純粋持株会社が2019年4月に設立後、2022年7月に山和建設株式会社(山形県小国町)、株式会社小野中村(福島県相馬市)、株式会社南会西部建設コーポレーション(福島県会津若松市)の3社が連結子会社として合流し、UNICONホールディングスが誕生。2023年1月には南総建株式会社(福島県南会津町)がグループに加わり、カバーエリアを拡大しました。
そして2025年9月26日に東京証券取引所スタンダード市場に上場いたしました。当社グループはインフラメンテナンス企業として、インフラ整備や災害対応、環境保護分野で実績を積み、道路、ダム、都市土木、鉄道、河川、災害復旧、橋梁、ドローン測量などの工事領域を得意としています。

取締役(管理部門管掌) 湯田 高弘 様
貴社ビジネスの特徴についてお聞かせください。
湯田様 :
当社は一般的な中央ゼネコンとは異なり、3つの独自性を有しています。
1つ目は、各地域でトップクラスの施工実績と高い技術を持つ企業の連合体という点です。グループ会社は“支社”の扱いではなくそれぞれ“本社”機能を維持し、各地域での信頼に基づき工事を請け負っています。
2つ目は、受注の繁閑に応じて人材を流動的に配置することができる点です。地域ごとに工事の規模や発注頻度は偏りが生じるため、連合体を組織することで構成各社の受注力と技術者の共有が実現し、繁閑の平準化や技術者の最適配分(融通)が可能となります。
3つ目は、迅速な行動が可能な企業集団である点です。公共工事を受注するには、その工事を担当する技術者が受注企業に一定期間在籍しているという制約が課されるため、一般には工事の受注状況に合わせて企業間で技術者を融通することは困難です。
UNICONホールディングスは国土交通大臣から建設業法に基づく「企業集団」の認定を受けているため、持株会社(親会社)やグループ各社に所属する技術者が工事の受注会社に出向した場合であっても、グループ内に一定期間の在籍があれば、受注会社での一定期間の在籍がなくてもその工事を担当することが可能になっています。それにより工事の受注状況に応じて適切な人材を必要なタイミングでアサインすることができます。こうした他社にない特徴が、当社グループの優位性につながっています。
従来の環境と課題についてお聞かせください。
株式会社UNICONホールディングス 執行役員 管理部長 久田 孔輔 様(以下、久田様) :
UNICONホールディングスに参加した事業会社は長年それぞれ異なるグループウェアや業務アプリを活用してきたため、ワークフローやスケジュール管理などを統一できるかが大きなテーマとなっていました。
グループウェアごとに使用可能な機能が異なり、情報連携する上でどう使い分ければいいのか、どのようにグループ間のスケジュールを整合すればいいのか解決策を見出せずにいたのです。そこで、既存のグループウェアを全て廃止し、グループ標準のグループウェアを新規導入する改革に踏み切りました。
Google Workspace と rakumo を併用し利便性と管理効率の最大化を図る
課題の解決に向けた製品やサービスの選定ポイントについてお聞かせください。
湯田様 :
選定ポイントはドメインの統一でした。以前はグループ会社ごとに社員が利用するドメインが異なっていたため、技術者が他のグループ会社に出向し工事を担当する際にメールアカウントをその都度出向先で変更するのは大きな手間になると考えました。また、アカウントを維持し出向元のサーバとVPN接続することも現実的ではありませんでした。そうした理由から、持株会社で活用しているGoogle Workspaceをグループ各社にも導入することで、メール、カレンダー、ドライブ、会議、ドキュメント、連絡先などを標準化・共通化することにしました。
Google Workspace と併せて rakumo をお選びいただいた理由についてお聞かせください。
久田様 :
Google Workspace は非常に優れたクラウド型グループウェアです。しかし、日本企業特有の業務慣習に合わせた管理機能が十分に備わっているわけではありません。そこで Google Workspace と親和性の高い拡張ツールである rakumo を導入することで利便性と管理効率を最大化しようと考えました。
rakumo には当社が必要とする機能が網羅されていましたが、中でも最も注目したのが「rakumo ワークフロー」でした。IPOを目指すにあたり組織全体の内部統制を強化する必要がありましたが、当時は稟議書を紙ベースで回付する会社もあれば、証跡を十分に残していない会社、申請に対してトップの判断で決める会社など、稟議方針が各社各様であったため、これらを抜本的に改善する必要がありました。
rakumo ワークフローを活用すれば、グループ各社の紙の書面を電子化し、複雑な承認フローもオンライン化することで、承認ルールやフォームを簡単に統一することができます。Google Workspace 単体では実現困難な運用が格段に容易になると感じました。

貴社は「rakumo Basicパック」を採用されましたが、その理由をお聞かせください。
久田様 :
rakumo Basicパックには当社グループが必要とする、ワークフロー、カレンダー、掲示板、連絡先管理の各機能がパッケージ化され、しかも個別採用するよりもリーズナブルに導入可能だったからです。
導入時のエピソードについてお聞かせください。
湯田様 :
グループ会社では当時別のグループウェアを活用し、それが業務に浸透していました。そのため、rakumo 導入の翌月から私自身がグループ会社に出向し、課長クラスを対象に業務に必要なワークフローの作り方や権限設定の方法を一通り実践してみせることで、rakumo の高い効率性を実際に感じてもらうようにしました。
久田様 :
使い慣れた業務ツールを変えることは少なからず社員にストレスを与えることになります。当時UNICONホールディングスにはマンパワーが少なかったため、グループ各社から導入に関わるプロジェクトメンバーを選出してもらい、方針を共有することで、新しいグループウェアへの理解と協力を求めていきました。
当初はある程度のハレーションがあることを覚悟していましたが、すぐに活用してもらえるようになったのでほっとしたのを覚えています。そのことから rakumo は業務に定着するのが早いという印象を持ちました。
「企業集団」制度認定事業者の優位性をさらに活かす rakumo
導入された後の反応や手応えはいかがでしたか?
久田様 :
Google Workspaceと rakumo は2023年1月から本格運用を開始しました。現在はグループ全体で308IDを活用しています。約3年以上経過してもネガティブな意見はほぼ出ておらず、すっかり日常の業務に浸透しています。
最も効果があると感じられるのはやはり rakumo ワークフローですね。例えば、IPO後は事前に申請のない交際費は認められないなど運用が厳格になりましたが、rakumo ワークフローを活用することで証跡が残る上に、スマートフォン経由で最短当日でも事前申請が可能になっています。導入前は事後申請が約半数あったのに対し、現在はほぼゼロになり、事前申請が徹底されている状況です。
湯田様 :
「rakumo カレンダー」も非常に有効です。施設や設備の登録が可能なため、それらの予約やルールを管理できるほか、組織階層に基づくユーザー表示や所属での検索、アクセス制御を反映したカスタムグループ作成も容易に実現できます。Googleカレンダーの弱点を見事に補っています。
例えば、業務用ドローンのような希少機材の管理を rakumo カレンダーに反映することにより、現在誰が・どの機体を使用中か、いつまで使用予定なのかをリアルタイムに可視化できるようになりました。これは会議室や社有車、コンプレッサー、発電機などにも応用しています。
また、当社は「企業集団」の認定事業者であり、グループ内の他事業会社からの在籍出向者を技術者としてタイムラグなくグループ会社間で融通し合うことが認められています。その強みを活かす上でも rakumo ワークフローや rakumo カレンダーは大いに役立てられています。

久田様 :
さらに、「rakumo ボード」は Google サイトに埋め込んで利用しています。rakumo ボードの掲示板はグループ各社で独自に運営されるほか、部署や用途に応じて細分化することで、必要な情報を見つけやすく整理するなど、社内の情報共有の質を向上させています。
特に速報性という点で効果を発揮しています。先日、社長や役員になりすました詐欺メールに注意を促す通達を rakumo ボードに掲載したところ、その直後にある社員宛へ詐欺メールが届くという事案が発生しましたが、被害を未然に防ぐことができました。周知の際、投稿をページ上部に固定表示できる機能も役立ちました。重要な連絡事項はメールでも送信しますが、rakumo ボードは速報性に優れている場合もあり、アラートや注意喚起に役立つことが分かりました。
当社は許認可事業のため法改正や行政からの指導内容を確実にグループ全体へ共有するとともに、記録(エビデンス)を残しコンプライアンスを強化し続けることが何よりも重要です。そうした面でも rakumo ボードは当社業務に不可欠な存在となっています。

今後もM&Aを推進し Google Workspace と rakumo で良好な関係構築を目指す
最後に、今後のご予定やご意見・ご要望についてお聞かせください。
久田様 :
今後も当社はロールアップ型M&Aを推進し、シナジーが見込める地域の建設会社をグループに迎え入れていく方針です。新しく加入する会社にも Google Workspace と rakumo を活用してもらうことで、より早く仲良くなれる関係を築いていけると考えています。この仕組みをメソッドとして活用し、“地域の守り手”を結集させて全国に広げることができれば、UNICONホールディングスが建設業界の課題を解決していつかは“日本の守り手”となれるのではないかと期待しているのです。
湯田様 :
rakumo でグループウェアを革新したことにより時間と場所を問わず申請業務や承認作業が可能になり、業務遂行と意思決定のスピードは以前と比較できないほど加速しました。また、情報共有と可視化が強化されたことでグループ会社間での具体的なコミュニケーションも生まれやすくなっています。
グループウェアとはそうしたコミュニケーションを誘発したり活発化させたりすることで機能していくツールだと改めて認識できました。コミュニケーションを活性化させることに rakumo のコアコンピタンスがあると思っています。
rakumo は今後も Google Workspace や Microsoft 365 の進化とともに絶え間なく改善し続けていくと信じています。例えば、急速に進化している生成AIを取り入れ、rakumo ワークフローの分析や集計がより精緻になり、リスクや変化を分析・フィードバックしてくれる機能が備わると良いですね。そうした経営に役立つ分析が可能になることも今から楽しみにしています。
ありがとうございました。
(取材時期:2026年4月)
会社名:株式会社UNICONホールディングス
事業概要:官公庁案件を中心に、主に公共土木工事を手掛ける総合建設会社
従業員数:連結 357名(2025年7月末時点)
*掲載内容は取材時点のものです。





