
【2025年7月版】 Google Workspace 注目アップデート情報

Google Workspace の注目アップデート情報をまとめてご紹介します。
※記事の情報は2025年7月現在のものになります。
Google AI Ultra for Business を発表
高度な AI 機能と次世代ツールの提供を開始
Google は最高レベルの AI 機能とモデルを提供する新しい Workspace のアドオン 「Google AI Ultra for Business」 を発表しました。このアドオンには以下のツールが含まれます。
- Gemini アプリ
Gemini 2.5 Pro の利用制限引き上げ、最新動画生成モデル Veo 3、 Deep Research への最高レベルのアクセスに加え、まもなく複雑な数学やコーディングに対応する強化された推論モード Deep Think も利用可能に - NotebookLM
2025年内に最高のモデル機能と利用制限の引き上げが予定されており、音声概要、ノートブック、クエリ、ノートブックあたりのソース数が増えるほか、カスタムスタイルや応答の長さの調整も可能に - Workspace での Gemini サイドパネル
Business または Enterprise Standard および Plus プラン以外のユーザーも Google AI Ultra for Business を追加することで、 Gemini サイドパネルが利用可能に - Flow
クリエイター向けの AI 映画制作ツール - Whisk
テキストや画像プロンプトを使ってアイデアを視覚化できる AI 画像 ・ 動画生成ツール - Project Mariner (米国のみ)
自然言語プロンプトで AI エージェントに時間のかかるタスクを割り当て、効率化を図る研究プロトタイプ
Google AI Ultra for Business は、以下の Google Workspace エディションで購入可能です。
- Business Starter、Standard、および Plus
- Enterprise Starter、Standard、および Plus
Gemini の 「スケジュールされたアクション」 で生産性を向上
Gemini の 「スケジュールされたアクション機能」 を使えば、チャット内や既存のプロンプトに基づいて、パーソナライズされた更新情報作成、リマインダー設定、ルーティンタスクの完了が可能になります。これらは、単発のリマインダーから、日次や週次の更新まで、お好みの頻度で設定できます。
この機能は、 Google AI Pro または Ultra サブスクリプション、および対象となる Google Workspace Business および Education プランを利用している Gemini アプリユーザー
◆ Google Workspace Updates Weekly Recap – June 27, 2025
Google フォームが Gemini 活用によるフォームの作成や回答要約が可能に
Google フォームでは、 Gemini を活用して作業を効率化できるようになりました。アップデートされた機能は下記の通りです。
- フォームの作成を支援
Google フォームの 「作成を支援」 機能を使って、作成したいフォームの内容を説明するプロンプトを入力するだけで、簡単にフォームを作成できます。関連する Google ドキュメント、スプレッドシート、スライド、 PDF などのファイルを指定すると、 Gemini がその内容も取り込んで、フォームのたたき台を自動で作成します。これにより、フォーム作成の時間を大幅に短縮できます。 - フォーム回答の要約
AI によるテキスト要約機能が導入されました。フォームのタイトル、説明、質問、そして回答の文脈を読み取り、主要なテーマや重要なポイントをまとめた要約を Gemini が生成します。
この機能は、 Google Workspace の以下のエディションで利用できます。
- Business Standard および Plus
- Enterprise Standard および Plus
- Gemini Education または Gemini Education Premium アドオンをご利用しているユーザー
- Google AI Pro および Ultra
以前に以下のいずれかのアドオンを購入したユーザーも利用可能です。
- Gemini Business
- Gemini Enterprise
◆ Use Gemini in Google Forms to quickly create a new form
◆ Use Gemini in Google Forms to summarize form responses


【その他のアップデート情報】 Google Meet
Google Meet でカメラからコンテンツを表示する
Google Meet に、外部カメラなどの様々なカメラの映像を会議中に直接プレゼンテーションできる新機能が追加されました。
◆ Present content from camera in Google Meet
Android および iOS タブレットから 「コンパニオン モード」 を使用して会議に参加する
iPad や Android タブレット、折りたたみ式デバイスからコンパニオンモードが利用できるようになりました。
◆ Join a meeting using “companion mode” from Android and iOS tablets
Google Meet で字幕スタイルをカスタマイズできるように
Google Meet では、フォントサイズ、種類、色、背景色などをカスタマイズして、字幕を見やすいように自分好みに設定できるようになりました。
◆ Google Meet now offers customizable caption styling
会議への参加リクエストを管理する新しいホスト向けコントロール機能が登場
Google Meet の会議主催者は、会議への参加リクエストを誰が送れるかを管理できるようになりました。
◆ New host management control for who can ask to join a meeting
【その他のアップデート情報】 Google Chat
Google Chat でより多くのファイル形式で Gemini による要約を表示可能に
Google Chat では、すでに Google ドキュメント、スライド、スプレッドシートの要約機能が提供されていますが、 PDF や Office ファイル、 CSV 、 TXT 、 Zip ファイルも要約できるよう機能が拡張されました。
◆ See summaries of even more file types directly in Google Chat
Google Chat でスレッドを未読としてマークする
Google Chat では、すでにメインの会話ストリームでメッセージを未読にできましたが、さらにスペース内のスレッドでも未読にマークできるようになりました。
◆ Google Workspace Updates Weekly Recap – June 6, 2025
【その他のアップデート情報】 Google スプレッドシート
Google スプレッドシートで Gemini によるグラフや分析情報の生成が日本語対応
Google スプレッドシートの Gemini がデータに基づいてインサイトを提供し、グラフを生成する機能が、スペイン語、ポルトガル語、日本語、韓国語、イタリア語、フランス語、ドイツ語でも利用できるようになりました。
◆ Generate charts and valuable insights using Gemini in Google Sheets in additional languages
Google スプレッドシートで Gemini を使用して完全に編集可能なグラフを生成する
Google スプレッドシートでは、これまで Gemini で生成されたグラフはスプレッドシートのセル上に静止画像としてのみ挿入可能でしたが、アップデートによりデータが自動で更新される編集可能なグラフを生成できるようになりました。
◆ Generate fully editable charts using Gemini in Google Sheets
Google スプレッドシートで Gemini を使用した 「AI関数」 を導入
Google スプレッドシートに新しく加わった 「AI関数」 により、セル内でプロンプトを入力して Gemini にデータの生成を指示したり、分析したりできるようになりました。
◆ Generate data with Gemini in Google Sheets
【その他のアップデート情報】 Google ドライブ
Google ドライブで Microsoft Office 埋め込みファイルへのサポートを提供
Google ドライブでは、 PDF が埋め込まれた Microsoft Office ファイルを開けるようになりました。
◆ Google Workspace Updates Weekly Recap – June 27, 2025
Google ドライブの 「キャッチアップ」 機能でファイルの最新情報を把握
Google ドライブでは 「キャッチアップ」 機能によって、最後に表示された後に変更があった関連ファイルを特定し、その変更点の概要を提供できるようになりました。
◆ Stay up to date on the latest changes to your files in Drive using “Catch me up”
Google ドライブが PDF サマリー カードを導入
Google ドライブでは、 PDF を開くと Gemini が内容を要約し、関連するアクションを提示する 「PDF要約カード」 機能が利用可能になりました。
◆ Introducing PDF summary cards in Google Drive
【その他のアップデート情報】 Google グループ
Google グループの 「メンバーを管理できるユーザー」 および 「メンバーを表示できるユーザー」 設定の変更について (2025年9月15日より適用開始)
Google グループでは現在の 「オーナー」 「マネージャー」 「メンバー」 の3つの役割に加え、カスタムロールを使うことで、 「メンバーを管理できるユーザー」 や 「メンバーを表示できるユーザー」 といった権限を柔軟に割り当てられるようになります。
Google グループの 「ロック」 機能が一般提供開始 : 機密性の高い変更を防止
一般提供開始された Google グループの 「ロック」 機能により、グループ名やメールアドレス、メンバーシップなどの属性変更が大幅に制限することが可能になりました。
◆ Now generally available: prevent sensitive changes by locking Google Groups
【その他のアップデート情報】 Google フォーム
既存の Google フォームに誰が回答できるかを細かく制御するオプションを追加する
Google フォームの新機能により、 Google ドキュメントなどと同様、共有設定で回答者を特定のユーザーやグループに細かく制限できるようになりました。
◆ Adding granular control options for who can respond to existing Google Forms
Google フォームの回答を制御するための新しい管理設定の追加
Google フォームの回答ユーザーを制限できる機能に続き、 「自ドメインのユーザーが外部で作成されたフォームに回答できるかどうか」 、 「自ドメインのユーザーがフォームを外部の受信者と共有できるかどうか」 といったより詳細な管理者コントロールを導入しました。
◆ Adding new admin settings to control Google Form responses
【その他のアップデート情報】 Vids
Google スライドから Google ビデオを作成する
Vids で新しく動画を作成する際、 「スライドをインポート」 というオプションから使用したいスライドプレゼンテーションを選択すると、各スライドのテキスト、画像、要素を使ってシーンを作成できます。
◆ Create a Google Vid from Google Slides
Google Vids で Veo 3 を使用してサウンド付きのビデオクリップを生成する
Google Vids は、 Veo 3 を導入することで、より高品質でリアルな音付きの8秒動画を生成できるようになりました。
◆ Generate video clips with sound using Veo 3 in Google Vids
Google Workspace for Education のすべてのユーザーが Google Vids を利用可能に
Education Plus 向けに提供が開始されていた Google Vids が、すべての Google Workspace for Education のユーザーへの提供を開始しました。
◆ Google Vids is now available for all Google Workspace for Education customers
【その他のアップデート情報】 Google Workspace for Education エディション
Google Classroom の Gemini が全 Google Workspace for Education エディションで利用可能に 新機能も追加
これまで一部のアドオンユーザーに限られていた Classroom の Gemini 機能が18歳以上のすべての Google Workspace for Education エディションを利用するユーザーに開放され、30以上の AI ツールにアクセスできるようになりました。
Gemini アプリはすべての教育ユーザーに利用可能に
Gemini アプリは、すべての年齢の Google Workspace for Education ユーザーに提供が拡大されました。
◆ The Gemini app is now available to all education users
【その他のアップデート情報】 セキュリティと管理
Microsoft Exchange Online から Google Workspace へのメールとカレンダーコンテンツの移行に対応
新しい 「データ移行サービス」 の一環として、 Microsoft Exchange Online から Google Workspace へのメール移行機能について一般提供を開始しました。
◆ Migrate email and calendar content from Microsoft Exchange Online to Google Workspace
Google Workspace の Gemini 機能がデータリージョンに対応
データリージョン要件への対応を開始した Google Workspace アプリ内の Gemini サイドパネルでは、管理者は EU や米国など、組織部門 (OU) レベルで細かくデータ処理設定を柔軟に制御できるようになりました。
◆ Data regions support for Gemini features in Google Workspace is now available
データリージョンの監査レポートが管理コンソールで利用できるように
セキュリティ調査ツールを使ってアクセスできるようになった 「ポリシー準拠ログイベント」 では、管理者がこのログを使用することで Assured Controls ユーザーのリスト、割り当てられたデータリージョン、および詳細なデータリージョン設定を確認できるようになりました。
◆ Audit reports for data regions are now available in the Admin console