Gemini
Google Meet
公開 2025.05.01

Google Meet の自動メモ作成や録画機能で会議後の振り返りをもっとラクに

「議事録作成に費やす時間を削減したい」
「会議の内容を手軽に共有したい」

皆さんの職場では、こうしたお悩みはないでしょうか。

Google Meet で日本語対応を開始したメモ作成機能を使えば会議の要点を Google の AI である 「Gemini」 が抽出し、発言内容を自動でテキスト記録できます。この記事では Google Meet のメモ作成機能と、一緒に使うと便利な録画機能についても紹介します。

Google Meet の メモ作成機能とは?

Google Meet のメモ作成機能は、2025年3月に日本語版がリリースされました。

会議中に話された内容をリアルタイムで解析し、主要なポイントや決定事項、アクションアイテムなどを自動的に抽出して、 Google ドキュメント形式の議事録として生成します。

これまで会議の議事録作成は、参加者が手動でメモを取ったり、録音した音声を聞き返して作成したりするのが一般的でした。しかし、メモ作成機能を利用すれば、これらの手間を大幅に削減し、会議後の振り返り作業を大きく効率化することができます。

Google Meet の メモ作成機能を使うメリット

Google Meet のメモ作成機能を使うことで、このようなメリットがあります。

リアルタイムでの議事録作成
文字起こし機能と併用すると会議中に Gemini が自動でメモを作成するため、参加者は議論に集中できます。

主要ポイントの抽出
Gemini が発言内容を分析し、重要な決定事項やアクションアイテムを抽出してくれます。

会議終了後の迅速な共有
生成された議事録は、会議終了後、参加者と共有できます。

議事録作成時間の短縮
手動での議事録作成にかかる時間を大幅に削減できます。

メモ作成機能を使う際の注意点

メモ作成機能を使う際、下記の点を確認するようにしましょう。

利用可能なエディション
この機能は下記の Google Workspace エディションに加入しているユーザーが利用可能です。

  • Business Standard、Business Plus
  • Enterprise Standard、Plus
  • Gemini Education Premium アドオンユーザーも対象

主催者向け管理機能
Meet で主催者向けの管理機能がオンになっている場合、 「メモ生成」 のオン・オフを切り替えられるのは会議の主催者のみです。

メモ作成機能が利用できない場合

Business Standard 以上のエディションに加入しているにもかかわらずメモ作成機能が利用できない場合は管理者が利用制限している場合があります。

管理者は下記の手順でメモ作成機能を制御できます。

【管理者向け】

  1. 管理者アカウントで Google 管理コンソール にログインします。

    注:お使いのアカウントが管理者アカウントでない場合は、管理コンソールにアクセスできません。

  2. 「アプリ」 > 「Google Workspace」 > 「Google Meet」 にアクセスします。
  3. 「Gemini の設定」 をクリックします。
  4. 「Google AI によるメモ作成」 をクリックします。
  5. 「Google AI によるメモ作成」 をクリックし、「Google AI のメモ作成機能を会議で使用できるようにします」 のチェックボックスをオンまたはオフにして保存をクリックしてください。

Google Meet のメモ作成機能の使い方

実際に Google Meet のメモ作成機能を使う方法を見ていきましょう。

  1. Google Meet で通常通り会議を開始します。
  2. 画面右上のメモアイコンをクリックして、 「会議の文字起こしも行う」 にチェックを入れた上でさらに 「メモの作成を開始」 を選択します。これで自動的に会話の内容が文字起こしされメモが作成されます。
    ヒント
    • Meet で主催者向けの管理機能がオンになっている場合
      会議の主催者のみが 「メモ生成」 のオンとオフを切り替えることができます。
    • スマートフォンからメモの作成を行う場合
      右下の3点リーダー (︙) をタップしてさらに 「Gemini でメモを作成する」 をタップしてください。
  3. メモ作成機能を止めるには開始したときと同じアイコンをクリックし、さらに 「メモの作成を停止」 ボタンをクリックしてください。
  4. 会議が終わると、同じ組織内の会議の参加者にメモがメールで共有されます。また、会議を設定したMeet のスケジュールにもメモが表示されます。
    ヒント

    このメモは、会議の主催者のドライブに保存されています。

  5. こちらが作成されたメモのイメージです。

    「メモ」 タブと 「文字起こし」 タブに分けられて作成されます。
    「メモ」 には会議のまとめや詳細などのサマリーが表示されています。
    「文字起こし」 では発言者の名前も記載されているので、誰がどの発言をしたのかもわかります。

録画機能の併用もおすすめ

議事録を作成するにあたり、精度をあげるために録画機能の併用もおすすめです。

録画する際に、字幕も一緒に収録できるので発言を確認する際にも便利です。

【Meet を録画する方法】

  1. Meet の画面の右下メニューの3点リーダー (︙) をクリックします。
  2. 「録画に字幕を含める」 にチェックを入れ、 「録画を開始」 をクリックしてください。

    録画ファイルは、メモと同様会議終了後に会議の主催者の Google ドライブに保存された上でカレンダーの予定にリンクが追加され、メールでも共有されます。

会議作成時にメモ作成を録画機能をセッティングすることも可能

ミーティングの際、メモ作成や録画をうっかり忘れてしまったといったことがないよう、スケジュールを作成する際にあらかじめセッティングをしておくことも可能です。

  1. Google カレンダーでスケジュールを作成し、 「Gogle Meet のビデオ会議を追加」 をクリックします。
  2. 「ビデオ通話オプション」 をクリックします。
  3. 「Gemini でメモを作成する」 、 「会議を文字起こし」 、 「会議を録画」 にチェックを入れて、 「保存」 をクリックしてください。

    この設定を行うと、 Meet で会議を行う際自動的にメモ作成、文字起こし、録画が開始されます。

    2025年4月現在、自動設定の場合、言語が英語でメモ作成、文字起こしが始まる場合があります。
    Google Meet の開始後、これらが日本語設定となっていない場合には、1度メモ作成を停止したうえで、手動でメモ作成を再度始めてください。

より効果的にメモ生成機能を使うためのヒント

メモ生成機能をより効果的に活用するために、以下の点に注意すると良いでしょう。

発言は明確に
Gemini が正確に内容を把握できるよう、発言者ははっきりと話すように心がけましょう。

専門用語や略語は避ける
参加者全員が理解できる言葉を使うようにしましょう。

重要なポイントは強調する
決定事項やアクションアイテムなど、特に重要なポイントは意識して強調して話すと、 Gemini が抽出しやすくなります。

生成された議事録を編集する
自動生成された議事録は、あくまで下書きとして捉え、必要に応じて修正や追記を行いましょう。

まとめ

Google Meet のメモ生成機能は、会議後の振り返り作業を効率化し、生産性を向上させる強力なツールです。

これまで議事録作成に多くの時間を費やしていた方は、ぜひこの機能を活用して、より効率的な会議を実現してください。

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