Gemini
Google スライド
公開 2025.05.01

【Google スライド】 Gemini サイドパネルで資料や画像を作成してみよう

Google スライドの Gemini のサイドパネルを使えばスライド内で画像生成や文章作成生、さらには構成提案も自動で行うことが可能になります。この記事では、資料作成がさらにスマートになる Gemini サイドパネルの使い方を紹介します。

Google スライド の Gemini サイドパネルとは?

Google スライド の Gemini サイドパネルは、主にスライドの資料作成をサポートする機能です。 Gemini の高度な AI 技術を活用することで、資料作成業務を大幅に効率化できます。

Google スライド の Gemini のサイドパネルでできること

Gemini サイドパネルは、 Google スライドの作業画面から直接 AI のアシスタントを利用できるため、資料作成の効率を大幅に向上させることができます。

具体的には、主に下記のことを行うことができます。

  • 新規スライドの生成
  • テキストの生成や挿入
  • 既存テキストの改善
  • 画像の作成と編集
  • 画像の生成
  • アイデア出しと構成のサポート
  • 情報の要約

Google スライド の Gemini のサイドパネルを使うメリット

Google スライド で Gemini サイドパネルを使うメリットは、主に以下の点が挙げられます。

  1. 資料作成工数の効率化
    • プロンプトを入力すればスライドの骨組みや基本的なコンテンツを自動生成できるため、資料作成の初期段階にかかる時間を大幅に短縮できます。
    • 見出しや箇条書きから詳細な説明文を自動生成したり、既存のテキストを言い換えたりできるため、文章作成にかかる労力を軽減できます。
    • プレゼンテーションに合った画像をプロンプトから直接生成できるため、外部の画像検索サイトを探したり、自分で画像を用意したりする手間が省けます。
  2. コンテンツの質の向上
    • 自分では思いつかなかった新しい視点やアイデアを Gemini が提案してくれることがあります。
    • Gemini が生成する多様な表現のテキストを活用することで、より魅力的で分かりやすい資料を作成できます。
    • 精度の高いスライド構成の提案を受けることで、聴衆にとって理解しやすいプレゼンテーションを作成できます。
    • 配色やフォント、レイアウトに関する提案を受けることで、視覚的に訴求力の高い資料を作成できます。
  3. アクセシビリティの向上
    • シーンに応じてトーン&マナーでデザインやテキストを生成できるため、ユーザーに合わせた資料作成が可能です。

Google スライド の Gemini サイドパネルを利用するには

2025年4月現在、 Google Workspace (有償版) では Business Starter エディション以上、 Google Workspace for Education では Gemini Education アドオンまたは Gemini Education Premium アドオン のユーザーが利用可能です。

Google スライド の Gemini サイドパネルを使う方法

Google スライド で Gemini サイドパネルの利用を開始する方法を紹介します。

Google スライド の Gemini サイドパネルを利用するには

  1. パソコンで スライド を開き、右上の Gemini のアイコンをクリックします。
  2. サイドパネルが開くので、プロンプト (指示文・質問文) を入れます。
    プロンプトは、 「 [プレゼンテーションのテーマ] に関するタイトル案を5つ提案してください」 のように、自然言語で質問を入力できます。

Google スライドのサイドパネルで利用できるプロンプトについては、次で紹介します。

サイドパネルが使えない場合の対応方法

もしサイドパネルが利用できるプランに加入してるにも関わらず、サイドパネルが利用できない場合は下記の手順で設定を行ってください。

  1. Gmail の設定 (右上の歯車マーク) > 全般 を開きます。
  2. 「他の Google サービスのスマート機能とパーソナライズ」 までスクロールして 「他の Google サービスのスマート機能とパーソナライズをオンにする」 にチェックを入れ、さらに一番下までスクロールして 「変更を保存」 をクリックします。

プロンプトを活用して Google スライドの Gemini サイドパネルを使いこなそう

ここからは Googe スライドの Gemini サイドパネルで使えるプロンプトの例を紹介します。

重要 : Gemini は、2025年4月現在まだ言語を学習中です。回答は試験運用中のものである可能性があります。

タイトルやサブタイトルの案を出してもらう

テーマにあわせてタイトルやサブタイトルを提案してもらうことが可能です。

<プロンプト例>
業務改善の提案 に関するキャッチーなタイトル案を5つ提案してください。

回答
  • 業務効率アップ! 明日から使える改善術
  • 残業ゼロへ! スマートワークへの道
  • ムダをなくす! コスト削減の秘策
  • チーム力向上! コミュニケーション改善案
  • 働き方改革! 社員が輝く職場へ

<プロンプト例>
このタイトルにあったサブタイトルを考えてください。

回答
  • 徹底的な合理化で利益を最大化
  • 業務効率化とコスト削減を実現する
  • 無駄をなくし、競争力を高める戦略
  • コスト構造を見直し、企業体質を強化
  • 今日からできる! コスト削減の第一歩

構成の提案

タイトルにあわせた構成を提案をもらって目次に挿入することができます。

<プロンプト例>
タイトルにあった構成を考えて、目次に挿入してください。

回答
  • 概要
  • 解決すべき問題
  • プロジェクトの目的
  • 市場トレンド
  • トレンド分析
  • 対象ユーザー
  • 解決策の提案
  • プロセス
  • 成果物
  • 展望
  • チーム構成
  • コスト削減戦略
  • 実行計画
  • 期待される効果
ヒント

「挿入」 をクリックすると目次が作成され以降のスライドもタイトルにあわせて生成されます。

自動生成されたページ

テキストの提案

各スライドの詳細なテキストを提案してもらうことが可能です。

<プロンプト例>
コスト構造を見直し、企業体質を強化というテーマで 「解決すべき問題」 という内容のページのテキストを作成してください。

回答
  • 現状のコスト構造の可視化不足
    企業のコスト構造が不明確で、どの部分に無駄が多いのか把握できていない。
  • 間接コストの肥大化
    人件費、オフィス賃料、光熱費などの間接コストが過剰に膨らんでいる。
  • 業務プロセスの非効率性
    手作業が多く、自動化やデジタル化が遅れているため、時間とコストがかかっている。
  • サプライチェーンの最適化不足
    在庫管理、調達、物流などのサプライチェーン全体でのコスト削減ができていない。
  • ITシステムの老朽化
    古いシステムを使い続けているため、運用コストが高く、セキュリティリスクも高い。
  • 従業員のコスト意識の低さ
    コスト削減に対する意識が低く、無駄な支出が多い。
  • 経営判断の遅れ
    データに基づいた迅速な意思決定ができておらず、機会損失が発生している。

テキストのリライト

各スライドのテキストの言い回しをリライトしてもらうことも可能です。 「よりビジネスライクに」 「簡潔な言い回しで」 といったプロンプトも有効です。

<プロンプト例>
このページのテキストをもう少しわかりやすくしてください。

解答例
  • コスト構造の不明瞭さ
    現在のコスト構造が明確でなく、どの部分に無駄が多いか把握できていません。
  • 間接コストの増加
    人件費、賃料、光熱費などの間接コストが過剰に増加しています。
  • 業務プロセスの非効率
    手作業が多く、自動化やデジタル化が遅れており、時間とコストがかかっています。
  • サプライチェーンの課題
    在庫管理、調達、物流など、サプライチェーン全体でのコスト削減が不十分です。

これらの問題を解決するために、詳細な分析と具体的な改善策をご提案させていただきます。

画像生成

Google スライドのサイドパネルは、画像を生成してそのまま挿入できます。

<プロンプト例>
製造業をイメージしたイラストを作成してください。

Gemini が生成した画像

ヒント

「このページに合うイラストを作成してください」 といったプロンプトはエラーが出る場合が多いので、具体的にどのような画像を生成したいのかをプロンプトに入れるようにしてみましょう。

プロンプトを作成する際のヒント

Google スライドでプロンプトを入力する際、下記を意識するとより機能を高度に活用できます。

具体的に記述する
曖昧な指示ではなく、明確なテーマ、キーワード、希望するアウトプットの形式などを具体的に伝えましょう。

文脈を与える
現在のスライドの内容や、プレゼンテーション全体の目的などを伝えることで、より関連性の高い回答が得られます。

指示を組み合わせる
テキスト生成と画像生成、構成提案などを組み合わせて指示することも可能です。

試行錯誤する
様々なプロンプトを試して、どのようなアウトプットが得られるかを確認しましょう。

反復的に改善する
最初のアウトプットが完璧でなくても、それを基にさらに具体的な指示を与えることで、より理想的な結果に近づけることができます。

まとめ

Google スライドのサイドパネルは、 Gemini の 高度な AI が 資料の作成をサポートする大変便利な機能です。

資料作成が苦手という方も、今日紹介したプロンプトを参考にぜひスライドのサイドパネルを活用してみてください。

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