株式会社アルペン
- 業種
- 経営、販売
- 規模
- 1001人〜5000人
- 導入内容
- rakumo ボード
300件以上の「グッジョブ!」がつく投稿も!―社内SNSが浸透したアルペンのコミュニケーションツール要件とは?
課題
- 「Google Currents」のサービス終了で新たなコミュニケーションツールが必要に
- 縦スクロール型の表示方式ではどうしても情報が埋もれてしまいやすかった
決め手
- 機能・運用・コストの各要件をすべて満たしていた
- 利用者のITリテラシに依存せず直感的に操作ができる
- カテゴリ分けによる情報整理が容易に行える
- Google Workspace との連携であまり工数をかけずに導入ができる
導入効果
- 円滑な情報共有とさらなるコミュニケーションの活性化を実現
- 「マイボード」や色分けなどの機能で投稿がより見やすくなった
- 投稿後の編集・削除やフィルターなど管理者にも便利な各種機能
「スポーツをもっと身近に」という新たなパーパスを設定し、現在では北海道から沖縄までグループとして約400店舗を展開している株式会社アルペンでは、新たなコミュニケーションツールとして rakumo ボード を導入。円滑な情報共有および、さらなるコミュニケーションの活性化を実現しました。今後は、投稿における“量より質”の向上を目標にしているそうです。
「Google Currents」のサービス終了で新たなコミュニケーションツールが必要に
御社の企業概要を教えてください。
株式会社アルペン 戦略企画室コーポレートコミュニケーショングループ 林 紀華 様(以下、林 様) :
弊社は「スキーの楽しさを広めたい」という想いのもと、1972年に小さなスキーショップとして誕生した企業です。その後もゴルフ専門店「ゴルフ5」、総合スポーツショップ「スポーツデポ」、アウトドア専門店「アルペンアウトドアーズ」と業態を拡大しつつ、スポーツ小売業界のトップランナーとして走り続けてきました。50周年となる2022年に「スポーツをもっと身近に」という新たなパーパスを設定し、現在では北海道から沖縄までアルペングループとして約400店舗を展開しています。そのほか、低価格かつ高品質なプライベートブランド商品の開発、ゴルフ場やスキー場、キャンプ場など、大自然の中でスポーツおよびアウトドアアクティビティを満喫できるリゾート事業、スポーツをいつでも・どこでも楽しめるものにすることを目指すフィットネス事業も展開しています。
従来の環境と、その課題についてお聞かせください。
株式会社アルペン 戦略企画室コーポレートコミュニケーションG 兼 スポーツ・サステイナビリティ推進室 マネジャー 柴田 利佳 様(以下、柴田 様) :
弊社では四半期に一度、紙ベースの社内報を作成していますが、こちらは会社の方針を伝えることが主軸となり紙面スペースに限りもある為、なかなか人にフォーカスしたような細かい内容が伝えられません。そこで、より新鮮な情報を自由に発信できるコミュニケーションの場を求めて、「Google Workspace」のユーザー向けに提供されているコラボレーションサービス「Google Currents」を利用していました。しかし、同サービスが2023年から段階的に終了するというアナウンスがあったため、新たなコミュニケーションツールの選定を行う必要が出てきました。
機能・運用・コストの各要件をすべて満たしていた rakumo ボード
製品・サービスの選定ポイントと、rakumoサービスをお選びいただいた決め手についてお聞かせください。
林 様 :
Google Currentsは縦スクロール型の表示方式で、どうしても情報が埋もれてしまうことがありました。そこで選定時には、発信した情報が見やすく、なおかつ感覚的に使えることを重視しました。また具体的な機能面での検討要件としては、シングルサインオンが利用できるか、メール通知機能が使えるか、Google Currentsの「いいね」と同じようなリアクション機能の有無、スマートフォンからの投稿ができるか、IPアドレスによる投稿制限が可能か、投稿後の編集や削除ができるか、複数のコミュニティが作成できるか、企業利用に適したセキュリティ強度を備えているか、コストがどれくらい抑えられるか、といったものも挙げられます。そのほか、Google Workspaceとの連携により、あまり工数をかけずに運用ができることも重要でした。
弊社ではこうした条件をもとに、5つの製品・サービスについて比較検討を実施しました。その結果、候補の中で唯一、機能・運用・コストの各要件をすべて満たしていた rakumo ボード に決定したのです。特に、利用者のITリテラシに依存せず直感的に操作ができる点や、カテゴリ分けによる情報整理が容易に行える点は素晴らしいと感じましたね。
こうして弊社では、2023年4月下旬に rakumo ボード の導入を社内決定後、5月にグループ全体で3000IDを導入し、5月中旬には運用をスタートしました。
導入時のエピソードについてお聞かせください。
柴田 様 :
導入に際してのトラブルはほとんどありませんでした。権限付与などのシステム面に関してはメールやオンライン会議経由で rakumoさんのサポートを利用させていただきましたが、丁寧なレクチャーのおかげでスムーズに導入できましたね。
コンテンツに関してはGoogle Currentsで使用していたコミュニティをアップデートして、それぞれのボードを作成しました。たとえば、投稿できる役員を2名から全員へ増やす、これまで社員紹介やイベント情報などの投稿が混在していたコミュニティを細分化する、本社からの投稿をスポーツ/ゴルフ/アウトドアというカテゴリごとに分ける、広報からの情報発信を追加する、 rakumo ボード の導入に際して使い方をサポートするための投稿ガイドを追加する、といった工夫が挙げられます。これにより現在は、役員からのメッセージ/店舗イベント情報/スポーツ情報/ゴルフ情報/アウトドア情報/サステナビリティ活動情報/広報投稿/投稿ガイドという8つのカテゴリで、効率的な情報共有が行えるようになりました。
投稿ガイドに関しては、rakumoさんのユーザー向けマニュアルをもとに独自マニュアル化しています。最近のアップデートで、速報表示領域がボードの上部に固定枠として表示されるようになりましたが、導入当時はまだありませんでした。そこで、文字と動画で投稿のガイダンスを作成し、別の投稿に埋もれないよう、またユーザーがいつでも簡単に見られるよう1つのボードとして「投稿ガイド」にまとめたというわけです。
300件を超える「グッジョブ!」がつく人気投稿も
導入された後の反応や手応えはいかがでしたか?
林 様 :
システム自体が変わるため不安はありましたが、直感的に使える画面構成と操作感のおかげで、皆さん慣れるのが早かったですね。Google Currentsのような縦方向に並ぶ表示ではなく、横方向にも広がるレイアウトになっているので、誰がどのような投稿をしているかが一目で分かり、各自が必要な情報も見つけやすくなりました。
弊社ではGoogle Currentsの採用時から、上層部が積極的に投稿やコメントをするなど、社内SNSの利用促進を促してきました。そのおかげで社内SNSに対する抵抗感がなく、相互コミュニケーションの文化も醸成されていたため、 rakumo ボード へ移行した後すぐに1週間で約20件、1ヶ月で100件ほどの記事が投稿されるようになっています。店舗では土日祝祭日などにイベントを開催するため、週明けに報告記事を投稿することが多いですね。そして毎月必ず10件以上のコメントが寄せられたり、時には300件を超える「グッジョブ!」がつく投稿があるのも、皆さん積極的に活用してくれていると感じるポイントです。グッジョブが100件を超える投稿は、個人的に「バズ記事」と呼んでいます(笑)
ユーザー視点では、投稿された情報の見やすさに加えて、時間がない場合に、後で確認できるようにポストに「スター」を付ける機能や、未読のポストのみ表示する機能は便利ですね。また管理者視点では、トラブル防止のため投稿後の編集や削除ができるのはありがたいです。ボードの作成自体が簡単なことに加えて、色分けなど細かい部分まで自分たちで設定できるため、見やすい環境を作りやすいのもポイントといえます。そのほか、投稿の集計作業をする上では、日時を設定してグッジョブ順やコメント順に並び替えられるフィルター機能も重宝しています。
投稿における“量より質”の向上を目指して
今後のご予定についてお聞かせください。
林 様 :
社内報は企業全体の取り組みを伝える大きな枠組みとして現在でも作成していますが、やはり一方通行のコミュニケーションになっています。その点、 rakumo ボード は相互コミュニケーションが可能で、なおかつ気楽に投稿できるのが魅力です。それぞれ異なるメリットを持つアプローチとして、今後もより円滑な情報共有の環境を整えていきたいと思っています。
rakumo ボード に関しては、投稿の“量より質”を上げていきたいですね。たとえば、サムネイル状態での見やすさを向上するため投稿の一番上に写真を載せるといったTipsをまとめるなど、100以上のグッジョブが付く投稿をなるべく増やしていければと思っています。
こうした rakumo ボード 利用のさらなる活性化を進める上で、コメント数/グッジョブ数/閲覧数などの自動集計機能があると便利ですね。現在は手動で集計を行っているので、ぜひ今後のアップデートに期待しています。
ありがとうございました。
(取材時期:2023年11月)
事例で利用されている「便利な機能」
rakumo ボード
会社名:株式会社アルペン
事業内容:各種スポーツ用品の開発・販売、リゾート事業、フィットネス事業
従業員数:2700名
*掲載内容は取材時点のものです。