Google Workspace
公開 2024.12.10

【無料で使える!】 「NotebookLM」 で情報整理を効率化しよう

Google Workspace に、 Gemini 1.5 で構築された 「Notebook LM」 が追加サービスとして正式利用が可能になりました。

NotebookLM は、従来のノートツールの枠を超え、 AI を活用して情報整理 ・ 分析などを効率化できるツールです。この記事では、 NotebookLM の概要から使い方、活用事例を紹介します。

NotebookLM とは

NotebookLM は、 Google の Gemini を活用した AI 搭載のノートツールです。最大の特徴はアップロードしたドキュメントを情報ソースとして、ユーザーの質問に答えることができる点です。

現在、 NotebookLM では、次のソースの種類がサポートされています。

  • Google ドキュメント
  • Google スライド
  • PDF 、テキスト、マークダウンファイル
  • ウェブの URL
  • コピーして貼り付けたテキスト
  • 公開されている YouTube 動画の URL
  • 音声ファイル

1 つのソースには最大 500,000 語を含めることができます。アップロードできるファイルのサイズは 200 MB までです。1 つのノートブックには最大 50 個のソースを含めることができます。

NotebookLM を使えるユーザー

NotebookLM は2024年11年現在、無料を含む全ての Google アカウントを持つユーザーが利用可能です。

また、企業、大学、組織向けに機能を強化した、 Google Workspace 経由で提供される NotebookLM Business の提供も発表されています。

NotebookLM 利用するメリット

NotebookLM を使うことで、以下のようなメリットがあります。

  1. 効率性の向上
    NotebookLM は、資料をアップロードするだけで、 AI が自動的に要約、キーポイントの抽出、整理を行ってくれます。手作業でノートをとる時間を大幅に短縮し、情報収集や分析に集中できます。また、テキストだけでなく、画像、音声、動画など、様々な形式のコンテンツをまとめて管理できるので、情報を探す手間を省き、スムーズな情報アクセスを実現します。
  2. 理解の促進
    AI が生成する要約を通して、複雑な資料の全体像を素早く把握できます。全体像を把握することで、より深い理解に繋がりやすくなります。 AI は、人間とは異なる視点で新たな解釈や洞察を提供してくれことがあるので、自分の視点だけでは気づかなかった点に気づき、より深い理解を得られる可能性もあります。
  3. クリエイティビティの向上
    アイデア生成、コンテンツ作成のサポート、表現力の拡張により、創造性を刺激します。
  4. ノートとしてプロジェクトごとにまとめて残すことができる
    NotebookLM にファイルをアップデートして生成されるノートは1つのノートブックガイドとしてまとめることができます。ノートブックガイドは残しておくことができるのでプロジェクトごとにわかりやすく整理できます。
  5. 他のユーザーと共有が可能
    NotebookLM は他の Google ユーザーと共有可能なので、グループ内でナレッジベースを作成できます。

NotebookLM の基本的な使い方

実際に NotebookLM を使う際のやり方を説明します。

ヒント

企業向け Google Workspace を利用しているにも関わらず NotebookLM が利用できない場合は管理者が利用制限している可能性があります。

  1. Google のアカウントにログインして、 NotebookLM にアクセスします。
  2. 「作成」 ボタンをクリックします。
  3. 分析したいソース追加します。
    ソースはドラッグ&ドロップでアップロード、 Google ドライブから選択、リンクのコピー&ペースト、テキストの貼り付けから追加できます。

    今回は 「リンク」 から https://rakumo.com/ を読み込んでみます。
    今回は1つのソースのみ読み込んでいますが、 1 つのノートブックに最大 50 個のソースを含めることができます。

  4. 「ノートブックガイド」 というページが作成されました。
    さらに、 NotebookLM に質問したり、タスクを依頼したりしてみましょう。例えば、 「この Web サイトの要約を作成して」 や 「この資料の主要な論点を教えて」 といった指示が可能です。

    このように、サイト全体のサマリーが作成されました。

    My Notebooks は自動で保存できるので情報を後から見返すこともできます。

    さらに、My Notebooks は他のユーザーと共有も可能です。共有するには My Notebooks を開き、右上の共有アイコンをクリックします。

    「ユーザーを追加」 に追加するユーザーアカウントを入力し、 「送信」 をクリックしてください。

NotebookLM の活用事例

次に、ビジネスシーンで使える具体的な NotebookLM の活用のアイデアを紹介します。

議事録の作成

会議の音声記録を NotebookLM にアップロードし、議事録を自動作成できます。作成した議事録はそのまま他のメンバーに共有も可能です。

報告書の作成

膨大なデータや資料をアップロードし、 AI にレポートの骨子を作成させたり、データ分析に基づいた洞察を得ることができます。

社内FAQ作成

社内資料やマニュアルをアップロードし、 AI にFAQ を作成させたり、社員からの質問に自動応答させたりすることができます。

契約書の精査

契約書をアップロードし、 AI に重要な条項を抽出させたり、リスクを評価させたりすることで、契約内容の理解を深められます。

テープおこしから記事作成

取材などの音声をアップロードし、そこから AI に記事を作成させることができます。

市場予測

市場調査や競合分析の資料をまとめ、 AI に市場トレンドや競合に関する洞察を尋ねることができます。

まとめ

NotebookLM は、 AI の力を活用して情報整理 ・ 分析 ・ 活用を効率化できる大変便利なツールです。この記事で紹介した活用事例は、 NotebookLM の可能性のほんの一部です。ぜひ、ご自身の業務に NotebookLM を導入し、その可能性を最大限に引き出してみてください。

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