働き方改革や新型コロナウイルスの影響で、テレワークの導入を検討する企業が増加しました。テレワーク中の業務を円滑に進めるために Google Workspace の導入を考えている中で、Microsoft Office 365との相違点など気になっていませんか?今回は、代表的なグループウェアである Google Workspace 、Microsoft Office 365、Garoon の3つの特徴を比較しながら、Google Workspace の利便性について解説します。
Google Workspace の特徴とレビュー
Gmail やGoogle カレンダー、Google ドライブなどのアプリケーションは個人で無料利用している方が非常に多いです。そのため、Google Workspace を企業で活用する際に、使い方を改めてレクチャーする手間が省けるため導入しやすいというレビューがあります。その他の Google Workspace の特徴も一緒に確認していきましょう。
Microsoft Office 365との互換性
Google のアプリケーションと同様に、Microsoft Office 365の文書作成ツールである Word や Excel、PowerPoint を利用する方は多いでしょう。Google Workspace は、Microsoft Office 365関連のファイルとの互換性に優れているため利便性が高い点が特徴です。Microsoft Office 365関連のファイルは Google Workspace 上で自動的に変換されるので、そのまま直接編集ができます。
オンラインでのコラボレーションに最適
オンライン上で社内に情報を共有して、離れた社員が同時に作業・編集することができるため、テレワーク中の社員とのコラボレーションに最適という評価があります。複数デバイスからログインできるので営業先や、ちょっとした移動時間中にスマートフォンからアクセスもできます。なお、Microsoft Office 365は同時接続端末が5台までと限られますが、Google Workspace のモバイルアプリは無制限で同時接続可能です。
無制限でのストレージ容量が魅力
Google の無料版のストレージ容量は最大15GBです。有料版の Google Workspace はプラン変更によって以下の容量に変更することができ、最上位プランであればストレージ容量が無制限となります。
- 【Business Starter】 1ユーザーあたり30GBのクラウドストレージ
- 【Business Standard】 1ユーザーあたり2TBのクラウドストレージ
- 【Business Plus】 1ユーザーあたり5TBのクラウドストレージ
- 【Enterprise】 必要に応じて保存容量を増やせる
関連記事 : 違いは何? 違いは何? 有料版の Google Workspace と無料ユーザーできること、できないこと
堅牢なセキュリティで大企業でも使える
Google Workspace の セキュリティは、Google 自身が利用しているインフラ環境と同じものです。高度なセキュリティが確保され、そのセキュリティ基盤の利点が Google Workspace のユーザーにも提供されています。以下にポイントをご紹介します。
Google は、独自設計のデータセンターやサーバーから大陸間でデータを転送する海底ファイバーケーブルまで、世界で最も安全で信頼性の高いクラウド インフラストラクチャを運用しています。
2段階認証プロセスや SSO といった高度なセキュリティ機能、ユーザー アカウントの詳細な管理機能を利用することが可能です。
Google Workspace のデータは、複数のデータセンターに分散しているため、火災や災害の発生時には、他の安定した安全なデータセンターからデータを自動的かつスムーズに利用できます。
常時監視も行なっているのでデータ保全やハッキング対策など、一般企業以上の対策がとられています。
ユーザーのモバイル デバイス、デスクトップ パソコン、ノートパソコン、その他のエンドポイント全体で組織のデータのセキュリティを強化できます。
Microsoft Office 365の特徴とレビュー
Google Workspace と最も比較される、Microsoft Office 365を比較してみましょう。
多くのユーザーに利用されている
文書作成の Word、表計算の Excel、プレゼンテーション資料作成の PowerPoint は、ビジネスシーンで多くの人が利用したことがあるはずです。社会人の必須ツールとして認知度があるため、Google Workspace と同様に、導入後に使い方を1から教育する手間がなくなります。Microsoft Office 365関連のツールを用いる企業が多いため、企業間のやり取りもスムーズでしょう。
機能面では、Google Workspace と大差なく、比較検討しづらいと感じる人も多いかもしれません。大きな相違点は「使用感」にあり、クラウド上でサービスを一気通貫提供している Google Workspace に対して、Microsoft Office 365はパソコンにアプリをインストールさせて、ローカルでもアクセス可能にする点にあります。また、Google Workspace は「検索力」に優れており、Google のインターネット検索の強さにあるように、Google Workspace 内でのファイル検索性が高性能となっています。
Garoon の特徴とレビュー
サイボウズ社が提供するグループウェアとして有名な Garoonも、Google Workspace や Microsoft Office 365と並ぶ人気製品です。サイボウズはテレワークを後押しするサイボウズ Office や kintone といった関連サービスを多数展開しています。
Garoon はスケジュールやファイル管理、掲示板、ワークフローといった機能がまとまっていて利便性が高いですが、Google Workspace のように別サービスとの連携や拡張面でやや劣るというレビューがありました。
特徴を理解して自社にあったグループウェアを選ぼう
クラウド型のグループウェアである Google Workspace、圧倒的なユーザー数を誇る Microsoft Office 365、近年ユーザーが拡大している Garoon は、テレワークを下支えするとても便利なサービスです。機能面の単体比較だと、どれも同じに見えて選びきれない方もいるでしょう。実際に使ってみた感覚を大切にしながら、各特徴を理解して検討を進めていきましょう。