グループウェア
公開 2026.01.08
更新 2026.06.30

「サイボウズのまま」 か 「刷新」 か? パッケージ版終了に伴う移行 ・ 乗り換えと製品比較のポイント

「2027年のサポート終了まで、まだ時間はある」 そう思っていませんか?
しかし、グループウェアの移行 ・ 乗り換えは、社内調整やデータ移行を含めると1年以上のプロジェクトになることも珍しくありません。特に長年サイボウズ製品 (Office 10 / Garoon) に親しんできた企業にとって、現場が納得する移行先選びは難航しがちです。

本記事では、サポート終了のスケジュールを再確認しつつ、 「現状維持」 か 「刷新」 かを決める判断基準と、代表的な3つの移行先 (サイボウズ クラウド版 ・ Microsoft 365 ・ Google Workspace ) の比較を解説します。

この記事でわかること

  • サイボウズ Office 10・Garoon パッケージ版のサポート終了時期
  • 移行・乗り換えを円滑に進める4つの検討プロセス
  • 移行先として検討すべき3製品の特徴と比較
  • Google Workspace ・ Microsoft 365 導入時にrakumoが必要な理由

パッケージ版サイボウズの終了期限と注意点

まずは、現在発表されているスケジュールを改めて整理し、いつ動き出すべきかを確認しましょう。

システム移行は、単にデータを移すだけの作業ではありません。社内決裁や予算取り、関係部署との調整といった 「技術以外の時間」 も多く必要となるため、余裕を持った計画がカギとなります。

Office 10 : 2027年9月末終了。
契約期間による 「サポート切れ」 に注意

POINT

Office 10 のサポートは2027年9月30日に終了しますが、契約状況によっては2027年1月30日より順次終了となるため、注意が必要です。まずは自社のライセンス有効期限を確認しておきましょう。

日程 内容
2026年9月30日(水) 販売を終了するライセンス
  • 継続サービスライセンス(1年)
  • 再契約サービスライセンス(1年)
  • ユーザー数追加ライセンス
  • プレミアムアップグレード
2027年9月30日(木) Windows版サポート終了
Windows版データ移行ツールは2027年12月31日(金)提供終了

引用 : https://office.cybozu.co.jp/on-premise_close/

中小規模向けグループウェア 「サイボウズ Office 10」 のパッケージ版は、2027年9月30日をもって全てのサポートを終了します。

ただし、ご注意いただきたいのが、終了は一斉ではなく、2027年1月30日より順次サポートが終了していくという点です。そのため、お客様のご契約状況 (ライセンス有効期限) によっては、9月末の最終期限を待たずにサポートが終了してしまう場合があります。

意図せず 「サポート切れ」 の状態になり、セキュリティリスクに晒されることを防ぐためにも、念のためお手元の契約期間や更新のタイミングを一度ご確認いただくことをおすすめします。

サポート終了後は、不具合の修正やセキュリティパッチの提供が行われなくなります。企業の大切な情報を守るためにも、期限内での移行完了が必須となります。

「2027年9月まである」 と油断していると、2027年1月30日からの順次終了のタイミングで間に合わなくなるリスクがあります。 製品選定やデータ移行のリハーサルには想定以上の時間がかかるものです。直前になって慌てることのないよう、 「まだ先」 と考えず、なるべく早い段階から移行 ・ 乗り換え先の検討を始めておくと安心です。

Garoon : 販売終了と大規模移行のリスク

POINT

Garoon 5 のサポートは2027年秋に終了し、後継の Garoon 6 も2033年1月に終了が決定しています。いずれクラウドへの移行が必要となるため、特に他システムとの連携が多い大規模環境では、早めの現状把握が大切です。

中堅 ・ 大規模向けグループウェア 「Garoon」 のパッケージ版についても、 Office 10 と同様に製品ラインナップの縮小が進んでいます。

特に、現在多くの企業で利用されている 「Garoon 5」 バージョンは、2027年秋にサポートを終了します。 最新版 (Garoon 6) へバージョンアップすることで利用期間を延ばす選択肢もありますが、それも将来的な終了 (2033年1月) が決定しているため、いずれにせよ 「クラウドへの移行」 は避けられない課題と言えます。

また、 Garoon をご利用の企業様で特に注意したいのが、大規模組織ならではの 「移行の複雑さ」 です。 Office 10 に比べ、他システムとの連携や、独自のカスタマイズを行っているケースが多く、移行の影響範囲を調査するだけで数ヶ月を要することも珍しくありません。

「現状調査を始めたら、想定外の連携が見つかった」 とならないよう、まずは 「Garoon と何がつながっているか」 の棚卸しだけでも、早めに着手しておくことがリスク回避の第一歩です。

移行 ・ 乗り換えプロジェクトを円滑に進める
「検討プロセス」

POINT

サイボウズからの移行・乗り換えは、①移行方針の策定→②機能・データの棚卸し→③限定範囲でのテスト運用→④現場への周知とルール作成、の4ステップで進めると、後のトラブルや手戻りを防ぐことができます。製品選定に先立って現状を整理することをおすすめします。

システム移行となると、つい 「どの製品にするか?」 という比較検討から入ってしまいがちです。しかし、自社の現状を整理しないまま新しいツールを導入すると、 「必要な機能が足りなかった」 「不要なデータ移行にコストをかけてしまった」 といった後悔につながりかねません。

後のトラブルや手戻りを防ぐために、本格的な製品選定の前に踏んでおきたい検討プロセスを、以下の4段階に分けて整理しました。

ステップ1 : 現状維持か刷新か、移行方針の策定

具体的な機能やデータの整理に入る前に、まずはプロジェクトの 「大方針」 を固めることが、最も重要なスタートラインです。 ここが曖昧なままだと、後の製品選定で「機能は豊富だが使いにくい」 「安いが現場に合わない」 といった迷走を招く原因になります。

大きく分けて、以下のどちらを優先するか、経営層や現場のキーマンと目線を合わせておく必要があります。

現状維持
「今の使い勝手を変えないこと」 を最優先にする方針です。現場の教育コストや混乱を最小限に抑えられますが、古い業務フローもそのまま引き継ぐため、業務効率化のチャンスを逃す可能性があります。

刷新
「働き方そのものを新しくすること」 を目的とする方針です。クラウドならではの機能 (Web会議連携や同時編集など) で生産性向上を目指しますが、操作性の変化に伴う社内教育や、ルールの見直しが必要になります。

どちらが正解というわけではありません。自社の文化や課題に合わせて、 「何のために移行するのか」 という軸を最初に定めておくことが成功の秘訣です。

ステップ2 : 利用機能とデータの棚卸し

方針が決まったら、次は具体的な 「持ち物」 の確認です。 長年運用しているシステムには、どうしても 「今は使われていない機能」「保存されているだけの古いデータ」 が蓄積されているものです。

これらをすべて、そのまま新システムへ移行しようとするのは、コストと時間の無駄になりかねません。コストを抑えスムーズに進めるために、まずは以下の視点で 「棚卸し」 から整理してみるのがおすすめです。

  • 「移行するデータ」 と 「保管するデータ」 を分ける
    掲示板やスケジュールのデータは 「直近1年分のみ移行」 し、それ以前のものは CSV で書き出して保管 (アーカイブ) する。これだけで移行作業の負荷や、新システムの容量コストを大幅に抑えられます。
  • 利用頻度の低い機能は移行対象から外す
    「以前は必須だと思っていた機能が、実はほとんど使われていなかった」 というケースも珍しくありません。ログなどを確認して機能を絞り込むことで、次のシステム選びの選択肢を広げることができます。

ただし、ログだけでは見えない 「現場独自の活用ルール」 があるかもしれません。後々のトラブルを防ぐためにも、整理した内容を各部門の代表者にも確認してもらい、必要なデータに抜け漏れがないかチェックしておくと安心です。

ステップ3 : 限定範囲でのテスト運用

方針が決まり、次のセクションで紹介するような有力な候補がいくつか挙がったら、カタログスペックだけで判断せずに必ずテスト運用 (PoC) を行いましょう。

PoC とは、本格導入の前に 「本当に業務で使えるか」 「期待した効果が出るか」 を、実際の業務環境で検証するプロセスのことです。

その際、いきなり全社で導入するのではなく、まずは IT 部門や特定のプロジェクトチームなど、範囲を限定して検証することをおすすめします。

  • マニュアルなしでも直感的に操作できるか
  • 既存のワークフロー (申請経路) は再現できるか
  • スマートフォンでの表示崩れはないか……等

このように、実際の利用シーンに近い環境でテストを行うことで、カタログスペックでは見えなかった 「現場の課題」 を洗い出すことができます。ここで小さな失敗や不満を見つけ、事前に対策を打っておくことが、本番移行を成功させるための重要な鍵となります。

ステップ4 : 現場への周知とルール作成

ツールが変われば、当然ながら操作方法も変わります。現場の混乱を最小限に抑えるためには、丁寧な 「周知」 と 「ルール作り」 が欠かせません。

まずは、マニュアルの整備や説明会の実施計画です。最近では、分厚いマニュアルを配るよりも、主要な操作だけをまとめた簡易ガイドや動画、 Q&A サイトなどを用意する方が、現場に受け入れられやすい傾向にあります。

また、特に重要なのが 「運用とセキュリティのルール」 を明確にすることです。クラウドツールは便利な反面、設定次第では社外へ簡単に情報を共有できてしまうリスクもあります。

共有範囲の制限
「社外秘」 のファイルはどのフォルダで管理するか、外部共有を許可するか

デバイスの管理
私用のスマートフォンや自宅 PC からのアクセスを許可するか

ツールの使い分け
「急ぎの連絡はチャット」 「全社通達はポータル」 といった情報の棲み分け

このように、 「やっていいこと ・ ダメなこと」 を事前にガイドラインとして定めておくことで、社員も迷わず、かつ安全に新しい環境を活用できるようになります。

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移行 ・ 乗り換え先となる3つの製品比較

POINT

サイボウズからの移行先として代表的な選択肢は、サイボウズ クラウド版・Microsoft 365・Google Workspace の3つです。現状維持を優先するならサイボウズ クラウド版、Office 製品を中心に使うなら Microsoft 365、AI活用や業務効率化を重視する場合はGoogle Workspace がそれぞれ向いています。 Microsoft 365 ・ Google Workspace のいずれも、 rakumo を組み合わせることで日本企業になじむ使い勝手を補えます。自社の優先事項を整理したうえで、最適な移行先を検討しましょう。

方針や現状の棚卸しが完了したら、いよいよ候補製品のピックアップに入ります。

市場には数多くのグループウェアがありますが、大切なのは「どの製品が優れているか」ではなく、「どの製品が、自社の『叶えたい働き方』に合っているか」という視点です。

特徴 サイボウズ
クラウド版
Microsoft 365 Google Workspace
向いている企業 今の使い勝手を最優先したい Excel / Teams 中心の業務フロー 業務効率化・AI活用を推進したい
操作性 現状に近い Office 製品準拠、 rakumo で日本的な使い勝手を補完 シンプル、 rakumo で日本的な使い勝手を補完
将来性・拡張性 安定志向 高い( Copilot 等) 非常に高い( Gemini 等)
移行のハードル 中( rakumo で低減可能) 中( rakumo で低減可能)

スムーズな移行なら 「サイボウズ クラウド版」

こんな企業におすすめ

現在のサイボウズの操作感を変えたくない企業や、移行にかけるコストや期間をできるだけ抑えたい企業におすすめです。

Office 10 をご利用の中小規模の企業様 (5名〜300名までの方) で、 「現場の教育コストを極力抑えたい」 「慣れた業務フローを大きく変えたくない」 という場合は、サイボウズ社のクラウド版が最も有力な候補となります。この選択肢は、 「まずは、現在のシステムに近い形でクラウド化すること」 を優先する企業に適しています。

主なメリットと特徴

  • 使い慣れた操作感
    画面構成や機能名がパッケージ版と近いため、新しいシステムへの心理的な抵抗を抑えられます。
  • 簡単なデータ移行
    専用の 「データ移行ツール」 が用意されており、データや設定をそのまま引き継ぐことができます 。
  • 管理負荷の削減と kintone 連携
    サーバー管理やバックアップが不要になり、担当者の工数を削減できます。 また、 kintone を利用中の場合は、アカウント管理の統一や一度のログインで両方使えるなど、同一基盤ならではの連携メリットも得られます。

注意点 : 大規模なデータ容量 (500GB超) や登録ユーザー数を抱える場合は、専用の移行ツールが利用できません。 その場合、あらかじめ不要なデータを削除して移行データをスリム化するなどの自社での対策が必要となります。自社での対応が困難な場合は、ご購入元やパートナー (販売店) へ移行作業の委託や相談が必要となりますので、事前にデータ量とユーザー数の確認をおすすめします。

Office 製品との統一なら 「Microsoft 365 と rakumo」

こんな企業におすすめ

すでにExcelやTeamsを日常的に活用している企業や、Microsoft 製品で社内環境を統一しつつ、日本企業ならではの組織運用の使い勝手も保ちたい企業におすすめです。

日々の業務において、 Excel や Word 、 Teams といった Microsoft 製品をメインで利用されている企業様にとって、グループウェアも 「Microsoft 365」 に統一すれば、運用・管理を一元化できます。そこに rakumo を組み合わせることで、使い慣れた Microsoft 製品の利便性と、日本企業ならではの組織運用への対応を同時に実現できます。rakumo は Teams アプリからも利用できるため、 Teams 中心の働き方にも自然に溶け込みます。

主なメリットと特徴

  • 高い親和性と一元管理
    ライセンスやアカウントの管理をすべて Microsoft 製品で統一できるため、管理者にとっては運用負荷が軽減されます。また、 Office アプリとの連携は非常にスムーズです。
  • 強力なコラボレーション
    Teams を軸としたコミュニケーション機能は強力で、 Web 会議やチャットを日常的に利用している組織では、スムーズに移行できます。
  • 高水準のセキュリティを継続
    サブスクリプション型で最新のセキュリティ機能が自動的に提供されるため、旧来の買い替え作業をなくし、常に安全な状態を保ちます。

未来と安心の実現なら 「Google Workspace と rakumo」

こんな企業におすすめ

Gemini をはじめとしたAI活用で業務効率化を推進しながら、組織カレンダーや承認ワークフローなどこれまでの使い勝手を維持したい企業におすすめです。

単なるツールの置き換えではなく、 「Gemini (AI) による業務の自動化」 という未来への投資と、 「rakumo による日本型組織への対応 (組織カレンダー ・ 稟議 等)」 という現場の安心感。この2つを同時に叶えられるのが、この組み合わせの最大の強みです。

主なメリットと特徴

  • リアルタイムコラボレーションとAI活用
    Google ドキュメントやスプレッドシートを使った同時編集機能に加え、 Gemini などの AI 機能が日常業務の効率化に貢献します。
  • シンプルさと検索性
    UI / UX が直感的でシンプルなため、ユーザーの習熟が早く、必要な情報にすぐにたどり着ける検索性の高さが特徴です。
  • クラウドネイティブの設計
    デバイスや OS に依存せずブラウザベースで動作するため、柔軟な働き方をサポートします。

rakumo がプラスする 「組織にフィットする使いやすさ」

rakumo(ラクモ)は、2,600社以上の導入実績を持つ、クラウドサービスです。Google Workspace と Microsoft 365 のどちらとも連携し、「組織カレンダー」「ワークフロー(稟議)」「社内掲示板(ポータル)」など、日本企業に必要な機能を補完します。(※)

Google Workspace や Microsoft 365 は、世界標準のグローバルな基盤として優れている反面、サイボウズ製品で慣れ親しんだ 「きめ細やかな使い勝手」 が標準では不足する場合があります。

そこで rakumo を組み合わせることで、日本企業特有の組織的な使いやすさを補完し、導入時の現場の抵抗感を最小限に抑えることが可能です。

「せっかく移行するなら、もっと業務が効率化されるシステムにしたい。でも、現場を混乱させたくない」 そんな担当者様の悩みを具体的にどう解決するのか、次のセクションで詳しく見ていきましょう。

※ ワークフローは現在 Google Workspace 版で提供しており、 Microsoft 365 版は2026年内に提供予定です。

パッケージ版サイボウズ サポート終了を機に考える、 「未来の働き方」

パッケージ版サイボウズ サポート終了にともない、 Google Workspace や Microsoft 365 といったクラウドへの移行を検討する企業が増えています。 その際、多くの方が悩まれるのが、 「クラウドならではの新しい働き方」 と、 「慣れ親しんだサイボウズの『使い勝手』」 のバランスではないでしょうか。

「最新の技術を取り入れて生産性を上げたい」 という期待の一方で、 「現場が混乱しないか」 「使いにくいと反発されないか」 という不安。一見、両立が難しそうに思えるこの2つですが、決してどちらかを諦めなければならないというわけではありません。

本セクションでは、 Google Workspace と Microsoft 365 が切り拓く 「未来の働き方」 の可能性と、それを現場に無理なく定着させるための具体的な解決策について解説します。

Google Workspace の Gemini による効率化への期待

Google Workspace への移行で得られる最大のメリットは、生成AI 「Gemini(ジェミニ)」 が、日々の業務プロセスそのものを 「高速化」 してくれる点にあります。

毎日発生する事務作業や、情報整理にかかっていた時間を、 AI が劇的に短縮します。

例 : メール対応の高速化
Gmail 上で、 AI が返信文の 「下書き」 を瞬時に作成します。ゼロから文面を考える時間や、丁寧な言い回しに悩む時間を大幅に削減し、判断と送信ボタンを押すだけの業務へと変えます。

例 : 会議の 「キャッチアップ」 を自動化
Web会議 (Google Meet) に参加できなくても、録画を見る必要はありません。 AI が会話の内容から 「決定事項」 と 「ネクストアクション」 だけを要約するため、情報共有のスピードが格段に上がります。

これにより、スタッフはルーティンワークや情報検索から解放され、お客様との対話や新しい企画といった 「人にしかできない付加価値の高い仕事」 に集中できるようになるのです。

システム移行には労力が伴いますが、 Google Workspace はバージョンアップや AI の組み込みが自動で行われるため、将来、新しい技術に対応するたびに、サーバー側の大規模な改修や入れ替え作業に追われる心配がなくなります。

Microsoft 365 がもたらす 「使い慣れた環境」 での効率化

Microsoft 365 の強みは、長年使い慣れた Word ・ Excel ・ PowerPoint をそのままに、クラウドならではの効率化を加えられる点にあります。

例 : 使い慣れた Office をそのままクラウドへ
日々使う Excel や Word の操作感は変わらないまま、ファイルはクラウド上で常に最新の状態に保たれます。複数人が同じファイルを同時に編集できるため、「最新版はどれ?」というメールのやり取りや、ファイルの取り違えがなくなります。

例 : Teams に情報とやり取りを集約
Web 会議・チャット・ファイル共有を Teams にまとめられ、プロジェクトごとに会話と資料が一箇所に集まります。議事や共有ファイルを探し回る手間が減ります。

加えて、サブスクリプション型のため機能もセキュリティも自動で最新に保たれ、パッケージ版のようなバージョンアップやサーバー入れ替えの作業からも解放されます。使い慣れた環境のまま、止まらず・古くならない基盤へ移行できます。

標準機能で直面する 「カレンダー ・ ワークフロー」 の不足

Google Workspace や Microsoft 365 がもたらす「未来の働き方」への期待が高まる一方で、いざ移行を具体的に検討し始めると、多くの日本企業が 「標準機能のギャップ」 という壁に直面します。

Google Workspace も Microsoft 365 も、個人やプロジェクト単位での動きには最適化されていますが、以下の表に挙げるように日本企業が長年培ってきた 「組織としての動き」 を支える機能が、標準では不足しているのが現実です。

機能 サイボウズでの運用 Google Workspace 標準 Microsoft 365 標準
カレンダー 部署・役職ごとの一覧表示 個人・グループ単位のみ 個人・グループ単位のみ
社内ポータル 掲示板・スケジュールを一画面に集約 Google サイトで構築可能(要作り込み) SharePoint で構築可能(要作り込み)
ワークフロー 金額・条件で承認ルートを自動変更 手動での承認者指定 Power Automate 等で構築可能(要専門知識)

「新しいクラウド環境で効率化しようとして導入したのに、日程調整や申請業務に手間取り、かえって組織全体の効率が落ちてしまった」

このような矛盾は、決して珍しい話ではありません。現場の混乱を避けるためには、この 「不足」 をどう埋めるかが最大の鍵となります。

不足を補い、移行も支援する 「rakumo」 の活用

Google Workspace や Microsoft 365 の 「スピード感のある働き方」 を取り入れたいが、現場の混乱は避けたい。 そのような課題に対し、 これらの標準機能を拡張し、日本企業になじむ使いやすさをプラスするのが 「rakumo (ラクモ)」 シリーズです。

rakumo は、 Google Workspace と Microsoft 365 のどちらとも連携して動作するクラウドツールです。標準機能だけではカバーしきれない部分をピンポイントで補完することで、システム移行による現場の負荷を下げることができます。

カレンダー : 組織図から探せる、見やすい一覧表示

rakumo カレンダーイメージ

Google カレンダー ・ Outlook カレンダー と同期し、予定を 「部署ごと ・ 役職ごと」 のツリー構造で見やすく表示します。

管理者が設定した組織図がそのまま反映されるため、部署・役職をたどるだけで、目的のメンバーやチームの予定をまとめて確認できます。空き状況が一目で把握でき、会議室や設備の予約状況も同じ画面で確認できるため、人探しと場所探しを行ったり来たりするストレスもなくなります。

ポータル : 社内情報への 「入り口」 を迷わせない

Google サイト連携 : ポータルサイトイメージ

Google サイトや SharePoint と rakumo を組み合わせることで、社内情報を一箇所に集約した 「使いやすいポータルサイト」 を簡単に作成できます。

rakumo ボード (掲示板) や rakumo カレンダーは、Google サイトではガジェットとして、 SharePoint では Web パーツとして配置できます。これにより、 「社内のお知らせ、今日の予定、よく使うリンク集」 などを一画面にまとめることが可能になり、 「出社したらまずここを見る」 という明確な入り口を作ることで、重要な情報の見落としを防ぎます。

ワークフロー : 今の 「承認ルール」 をそのまま移行

rakumo ワークフローイメージ

「金額によって決裁者を変える」 「複数人で合議・回覧する」 。日本企業特有の承認プロセスを、 rakumo ワークフロー ならそのまま再現できます。承認ルートの条件分岐もノーコードで設定できるため、 「誰が承認するか」 という重要な社内ルールを変更することなく、スムーズに移行できます。

さらに、移行時の最大のハードルである 「申請書フォームの作成」 を、 AI が強力に支援します。 現在お使いの紙や PDF の申請書を読み込ませるだけで、 AI が申請フォームの下書きを自動生成します。手書きのメモやホワイトボードの写真からでも作成できるため、膨大な数の申請書を一から手作業で作り直す必要がなくなり、担当者様の負荷を大幅に軽減します。

生成AI機能 申請書ひな型の作成支援機能イメージ

※ ワークフローは現在 Google Workspace 版で提供しており、 Microsoft 365 版は2026年内に提供予定です。

rakumo の機能や操作感は、オンラインデモまたは無料トライアルでご確認いただけます。移行前にぜひ一度、実際の画面でお試しください。
無料トライアル・オンラインデモ

まとめ : 2027年に向けた、段階的な検討と情報収集

パッケージ版サイボウズのサポート終了は、システム担当者様にとって大きな負担であることは間違いありません。 しかし同時に、長年固定化していた 「社内の情報共有環境」 を、より良くアップデートする絶好の機会でもあります。

期限から逆算した移行 ・ 乗り換え計画の立案

2027年9月の最終期限だけでなく、2027年1月30日から始まる 「順次サポート終了」 のリスクも考慮し、余裕を持ったスケジュールを引きましょう。

システム移行には、予期せぬトラブルや社内調整がつきものです。 「まだ時間がある」 と思っていても、現状調査から製品選定、データ移行リハーサルと進めていくと、あっという間に期限が迫ってきます。

「現状調査」 「製品選定」 「データ移行」 といった各フェーズにどれくらいの期間が必要か。まずはこれらを洗い出し、最終デッドラインから逆算して十分な予備期間を持たせておくことが、円滑な移行を実現する上で欠かせないポイントです。

最後に : クラウド の 「未来」 と現場の 「安心」 を両立させるために

移行検討において、多くの担当者様が直面するのが 「最新の AI やクラウド機能で会社を変えたい (経営層 ・ IT部門) 」 という想いと、 「使い方が変わると仕事にならない (現場) 」 という抵抗の板挟みです。

Google Workspace や Microsoft 365 は魅力的ですが、そのまま導入するだけでは現場の混乱を招く可能性があります。 そこで私たちが提案したいのが、こうしたクラウドの先進性と、サイボウズのような使いやすさのいいとこ取りをする方法です。

「具体的に画面を見てみたい」 「自社の申請書がどう再現できるか知りたい」 という方のために、実際のデモ画面をご覧いただける Webセミナーをご用意しました。

2027年はまだ先と思わず、まずは 「どんな選択肢があるのか」 を知ることから始めてみませんか?

■ サイボウズ パッケージ版からの移行計画セミナー(見逃し配信)について

下記セミナーの見逃し配信を不定期で開催しています。
ご興味のある方は、是非お申し込みください。

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よくあるご質問

Q. サイボウズ Office 10のサポートはいつ終わりますか?

2027年9月30日をもって全てのサポートが終了します。ただし、2027年1月30日より契約状況に応じて順次サポートが終了するため、契約期限を事前に確認することをおすすめします。なお、ライセンス販売の一部は2026年9月30日に終了します。

Q. サイボウズから Google Workspace や Microsoft 365 への移行にはどのくらい時間がかかりますか?

社内調整やデータ移行を含めると、ライセンス数や環境によって異なりますが、参考期間として半年〜1年程度を見込んでおくとよいでしょう。特に Garoon をご利用の場合は、他システムとの連携調査だけで数ヶ月かかるケースもあります。「2027年9月まで余裕がある」とお考えの方も、早めの現状確認をおすすめします。

Q. サイボウズのワークフローやカレンダーをそのまま Google Workspace や Microsoft 365 へ移行できますか?

Google Workspace ・ Microsoft 365 の標準機能では、サイボウズのような組織カレンダーや条件分岐付きのワークフローは再現できません。rakumo(ラクモ)を組み合わせることで、これまでと変わらない運用感のまま移行することが可能です。なお、rakumo カレンダーは Google Workspace ・ Microsoft 365 のどちらにも対応しており、ワークフローは Google Workspace 版で提供、 Microsoft 365 版は2026年内に提供予定です。

Q. rakumo とはどのようなサービスですか?

rakumo(ラクモ)は、Google Workspace に不足する「組織カレンダー」「ワークフロー(稟議)」「社内掲示板・ポータル」「勤怠管理」「経費精算」「連絡先管理」などの機能を補完するクラウドサービスです。Google Workspace と連携して動作し、2,600社以上の日本企業に導入されています。Microsoft 365 版ではカレンダー・ボード(社内掲示板)・コンタクト(Web電話帳)を提供しており、ワークフローは2026年内に提供予定です。

Q. サイボウズからの移行で失敗しないためのポイントは何ですか?

主なポイントは3つです。①製品選定の前に「現状維持か刷新か」の方針を経営層と現場で合わせておく、②移行するデータと保管するデータを事前に仕分けしてコストを抑える、③本格導入の前に限定範囲でテスト運用(PoC)を行い、現場の課題を事前に把握しておくことが大切です。

Q. 無料で相談や情報収集はできますか?

はい。rakumo では以下の方法で無料でご相談・情報収集いただけます。